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小説・人狼ゲーム  作者: iris Gabe
解決編
8/10

8.続、四日目の出来事

 四日目の夕刻


M『いよいよ、アイリスさんの番です。アイリスさん、どなたに投票なさいますか?』


 ようやく、私は真相に辿り着けた気がする。

 そうだ、これなら、私が遭遇してきたあらゆる場面を、きちんと説明することができる。私の味方である村人側の人物が誰であり、敵である人狼側の人物が誰なのか……。

 そして、今、私が投票をなすべき人物……。それは、四人の中でたったひとりしかいなかった。

 もし、選択をあやまれば、村人側の勝利は消滅していたのだ。これから私が投じる票は、このゲームの勝敗を決定する最後の一撃フィニシングストロークであった!


M『アイリスさん……?』

 再び、ミスズが声をかけてきた。

I「はい、遅れてすみません。私が投票する人物は……」

 胸がトクトクと高鳴ってきた……。

I「グレイさんです!」

 私ははっきりといい放った。


M『チイさん、最後です。どなたに投票されますか?』

 ミスズがチイにチラッと目をむけた。

C「アイリスさんです」


M『投票結果は、アイリスさんとグレイさんが二票ずつです。したがって、本日の集団暴力リンチは執行されません』



 四日目の夜


 夜の部屋割りは、フォックスとグレイが春の間で、チイと私が夏の間に泊まることになった。私はチイとふたりで、最後の夜を過ごしに、夏の間へむかう回廊を歩いていった。

C「あいちゃん、はじめてなのにすごいです。最後の投票でよく間違えませんでしたね」

I「ありがとう、チイちゃん。とても、面白かった……」

C「私も、あいちゃんと会えて楽しかったです」

 チイは微笑んでいたが、やがて、その表情が淋しげに沈んでいった。

C「じゃあ、いよいよですね」

I「うん、これでお別れだね」

 私はこくっとうなづいた。

C「いただきまーす!」

 チイが私に襲いかかった。

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