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 タブレットが眩い光を放ち始める。

 フユはあまりの眩しさに思わずその目を閉じてしまった。

 なにが起きたのか、フユにはまったく理解できなかった。情報士専用のハルのタブレットの機能を通信士であるフユは全部知っているわけではないのだけど、こんなに眩しい光を放つような機能はおそらく搭載されてはいないだろうと、目を閉じた暗闇の中でフユは思った。

 それから少しして、発光が弱まったことをまぶたの裏から確認したフユは、恐る恐る目を開けた。

 すると、そこには『一人の少女』がいた。

 真っ白な、少し癖のあるカールした長い髪を持つ、青い目をした少女。

 少女は、青色のワンピースを着ていて、青色の靴を履いていた。

 その体は髪と同じく真っ白で、その姿は、まるでこの世のものとは思えないほど、綺麗で、そして、まるで人工物(人形)のように全体のバランスの均等が完璧に取れていた。


「……初めまして。フユ。コスモスです」とコスモスは言った。

 フユはなんだかぼんやりとしてしまっていた。

 それはフユがコスモスの姿に、……その美しい顔に、綺麗な青色の瞳に、……一瞬でその心を奪われてしまって、ずっと見とれていたからだった。

「フユ?」

「……え!? あ、ああ、初めまして……、コスモス。僕はフユです」と慌ててフユは言った。

「ふふ。知っています。あなたはフユ。私を狭い箱の中から救い出してくれた、今はこの私たちのいる新世界にはいない、ハルの双子の弟さん。そうですよね?」

 そう言ってコスモスはフユに近づいて、じっとフユの顔を見つめた。

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