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歯車の価値
この詩の一つ前に「#家出少女」という詩を書いているのですが、200字未満でしたのである程度200字未満の詩が溜まった頃に、まとめて投稿します。
あいつは時給950円の歯車。
彼女は時給1,200円の歯車。
彼は月収30,000円の歯車。
あの人は年収12,000,000円の歯車。
形や大きさは数あれど、彼らはお金を対価に自らの命を歯車にして社会を回している。
そんな彼らを見ていると、時給0円の私は価値のない存在なんじゃないかってふと思う。
社会に揉まれたこともないピカピカの歯車。
凹凸がいびつな形の歯車。
そんな欠陥品を買い取ってくれる所はどこにもない。
いや、別に社会の歯車になりたい訳では無い。何故なら私は知っているから。
綺麗でピッタリと社会にはまる歯車ほど、壊れやすいということに。
そう言って私は、今日も時給0円で回り続ける。