表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/20

落日の案内人

アキバ円卓会議ができて以降、エンバート=ネルレスは不機嫌だった。

いやそれ以前から不機嫌だったのだ。

まるで自分達が悪党にでもなったような感覚。

あの大災害の後のセタ=ソウジロウの事件。あれはマニュアルに沿ってきちんと遂行された。

しかしながらあの後、ソウジロウの凶行を見ていたはずの大地人の1人が何故かソウジロウを慕って西風の旅団のギルドホールに入るようになったらしい。

わけがわからんが他に違反をしていない状況である以上どうする事も出来ない。


次に俺が呼び起こされたのが、ウェルカムと言う冒険者がたかやという冒険者を攻撃した事件だ。

この時、たかやが金貨で部屋を購入して、私を追い出したのだ。

あとで思えばあの行動は、我々の動きを制限できないのか崇也と言う冒険者が実験したのではないかと言う疑問がある。


その次の事件もたかやという冒険者がかかわっていた。

しかも今回は街中で堂々と魔法を使ったのだ。

その後すぐにたかやの隣の女が近くの部屋を購入して魔法攻撃をしたえんたー☆ていなーをかばったのだ。

しかも奴は自分達の活動に制限時間があるのを知っていたのだ。

その上で行動を制限してきたのは痛かった。まるで衛兵の行動規則を読んでいたかのような行動。

まるで攻撃スキルを使ったとしても見切られかねないような雰囲気に私は一瞬困惑した。

あの状況で奴は攻撃しなかったがそれも計算のうちだったのだろう。

あの場面で攻撃を行えば、他の衛兵がやってくる。奴はそれを見抜いていたから言葉だけのけん制を行い、俺達の動きを見切ったのだ。


「……強力な武器が必要だ。」


私はそう判断した。


必要なのは範囲攻撃力又は移動力を下げる武器だ。

衛兵がつける鎧には、防御力を上げる魔法と状態異常への耐性を上げる魔法がかかっている。

これによる防御力は例え、最強クラスまで攻撃力を上げた暗殺者のアサシネイトの攻撃を受けてもHPが1/4しか減らない優れものだ。

しかしながら、一度に襲撃された場合、1体が倒され後に購入した部屋の中に入られたら手も足も出ない。

奴はその実験をしたのだろう。例え何があっても衛兵を倒しうるという自信を奴からは感じた。


そう思いながら私は最高級の武器が置いてあるという武器屋を見て回りそして一つの武器を見つけた。

<霰刀・白魔丸>広い範囲攻撃力と、移動低下能力を併せ持つ最強のマジックアイテム。

冒険者が『白物』というまだ専門化されていない武器らしい。

私はその性能にほれぼれした。高い攻撃力に私が必要としている性能全てを兼ね備えたアイテム。

まさしくこのアイテムの出会いは運命的な物であっただろう。

すぐさま金貨を言われたまま出して、その<霰刀・白魔丸>を私は購入し、そのまま武器のロックを行った。


それが何をもたらすのかわからないまま。


これでたかやの道具奮闘記は終わりです。


今まで読んでいただいてありがとうございました。

ちょっと休んでから別の話に挑戦してみようと思います。


次にちょっとした反省文とか書くかも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ