魔物
「おい、どうした美月!う、生まれるのか!?俺達の第一子が!?ぐえっ!」
美月は陽助の股間を蹴ると、また苦しみだした。
するとそのとき、何処からか建物が破壊されるような音がした。
「なんだ…?」
すると破壊された建物から、得体の知れない魔物が現れた。
「なんだあれは!!ば、化け物!」
二人のほうに、魔物が向かってきた。陽助は、苦しんでいる美月をおぶって魔物から逃げた。すると、物凄いスピードで魔物が追ってくる。
「はやい!だ、だめだ…!」
魔物が、美月をおぶった陽助に襲いかかる!
すると満月が雲に隠れた途端、魔物は急に攻撃をやめた。そして、美月も苦しまなくなった。
「な、なんだったんだ?」
すると、さっきまで魔物だったのが、人の姿になって目の前に倒れていた。
「こいつは、さっきレストランにいた客…!」
そう。それはさっきのレストランにいた客。陽助は覚えていた。
「う…がああ」
満月がまた見えた。また男は魔物になった。
「あ、あの店だ!」
陽助は、美月をおぶったまま、レストランに向かって走った。魔物も後を追ってきた。
「あのレストランに原因があるかもしれない!」