リリーの消失
アリアとルックがいなくなった、次の日の朝。三人用に作られた部屋で一人目覚めると、体が重たく感じた。
「疲れてるのかな」
今まで皆とわちゃわちゃ楽しく過ごしてきたけど、知らず知らずのうちに、良く分からない世界に疲れていたのかもしれない。
「とりあえず、ご飯食べに行こう」
着替えながら、今日の予定を考えていると、急に視界が歪み、目の前が暗くなった。何だろう、足に力が入らない……。
広間をいくら見回しても、あのふわふわのクリーム色の髪の毛が目につかない。あの髪は結構目立つから、リリーを探すときの印にしているのに。
そろそろ来ないと、一時間目に間に合わなくなる。おかしい。リリーは、早めに行動する性格なのに。
「ロイス君、どうしたの?」
「いや、ちょっとね。大丈夫何でもないよ」
鬱陶しいなあ。今かなり焦ってるんだよ。校長先生もいないし、メリクリウスさんも、ゴードン先生もいない。早起きが得意なリリーとしては可能性が低いけど、まだ女子寮にいるかもしれないから、女の先生に言った方が良いのかな。
丁度近くにいたのは、ルモニエ先生だった。ルモニエ先生だったら、優しいし、もし寝坊していたとしても、リリーは怒られずに済む。
「ルモニエ先生。リリーの姿が見当たらないのですが……」
「それは大変! 教えてくれてありがとう。部屋を見てくるわ」
ねえ、リリー。一体何があったの?




