虚飾の御褒美
「てな訳で、二人ともおめでとー!」
三人でそろって部屋に戻るなり、両手を広げて後から入ってきた二人を向かいいれた。なんてったって、学年トップ2だからね。
「うん、予想はしてたけど、このどこがパーティーなのかな?」
ルックがそう冷たく放った。仕方ないじゃん、決まりで学校から出られないんだからさ。何も用意できないよ。
「せめて、中庭の芝生を花束に変えるとかあったでしょう」
「え、そんなに祝って欲しかったの? え、え?」
軽く、ルックをいじっていると、アリアが言った。
「来週末にね、この近くの町へ出かける許可が下りるらしいわよ。テスト後の御褒美として」
へぇ、この近くに町なんてあったんだ。
「じゃぁ、三人で行こう!
だけど、アリアはなぜか申し訳なさそうにして口を開いた。
「ごめんね、私たちその時居ないの。五日後出発の、二週間の旅だから」
……え、居ない?
「そっか、それじゃ仕方無いよね」
二人が居ないんじゃ、全く御褒美になってないよ。
私は話題を変えることにした。
「ねぇ、二人ともダンスパーティーどうしよっか」
今の私ちゃんと話切り出せてた? ちゃんと笑えてた?
「あ、ごめん私から話変えてて何だけど、テストで答えられなかったところメリクリウスさんに聞く予定だったんだ」
私は、もう涙が出そうで、答案用紙と返された答案用紙を持って部屋を出た。




