ブルーストーン
メリクリウスさんにそんなことが……。
「メリクリウスさんは、私たちの親と一緒に働いていたのですよね?」
「はい」
「では、私たちの親が亡くなった理由も教えてくださいますか?」
「いいですよ。ですが、この話を聞くには、心の準備をしたほうがよろしいかと思われます」
心の準備……。何気なく横を向くと、アリアと目があった。ついでにロイスとも。こんなとき、多分私たちが思っていることは同じだ。
「大丈夫です」
ん、ハモッた。やっぱりね。
「では……」
メリクリウスさんは一瞬うつむき、いつも首にかけているネックレスを握った。悲しそうな顔をしたのは、気のせい、かな? ネックレスから手を離して、顔を上げた時にはいつも通りだから気のせいだよ、うん。
「単刀直入に申しますと、七年前の事故が原因です。初代校長トリーア先生が儀式をしていたところ、もともと力の強いブルーストーンが暴走してしまって、初代校長、偉大な魔法使いを含む数人の教員、生徒がブルーストーンの強い、いえ、強すぎた力にまきこまれ、死亡してしまったのです」
そんな……。
「その儀式には、全校生徒が集まって、参加していました。その、ブルーストーンに近かった人が、そのような結果になりました。私は一番後ろで、一番遠いところにいました。私は、助けるために呪文を唱えましたが、間に合いませんでした。あの人を……助けることができませんでした」
「メリクリウスさん、ハンカチいりますか?」
「大丈夫ですよ、アリアさん」
メリクリウスさんは、静かに泣いていた。




