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リリー・ルーニャとブルーストーン  作者: 乃石 詩音
chapter4 とことん名門校で新生活
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四時限目 魔草学

 魔法学は楽しかった。ルモニエ先生はたいした魔法でなくても、成功すると、大袈裟なくらいにほめてくれた。実際、メリクリウスさんに習った魔法が出てきて成功すると、皆の前で披露するほどだった。次は……魔草学まそうがくか。なんか、楽しくなさそう。

 魔草学の部屋は地下にあって、じめじめしていた。それゆえとてつもない陰気臭さを感じる。それは、またも超高速で移動したと思われるロイスにたくさんの女子がくっついているからか?

「ルック、具合悪そうだけど、大丈夫?」

「私はこれで体調を崩すほど体が弱くないわ。心配しないで、アリア」

そうはいうけど、ルックの顔は健康なふうに見えない。いや、この表情は何かにたいして怒っているように見えなくもない。

「ルック何かあった?」

「何もない。リリー、今は話しかけないで」

そう……。

「やぁ、新入生たち!」

すいって元気に教室に入ってきたのは、男の人だった。今までの流れからして、先生かな。

「私はこの授業をとても心待ちにしていたよ。なんてたって、あの偉大なる魔法使いの子供が三人もそろっているからねぇ!」

あぁ、やっぱり。ちょっと、質問してみようかな。

「先生、ブルーストーンって一体なんですか?」

私がそう発言すると、先生は獣を射るように大きく目を見開き、私を見た。

「君はあの、ポッティー・ルーニャの娘さんだね。あぁ知っているとも。ブルーストーンは青い石だ。目が覚めるように美しく輝く」

そこまで言って先生は一息ついて、声の調子を低くして、また語りだした。

「それゆえに、恐ろしく強大な魔力を持つ石でもある。私が言えるのはここまでだ」

先生は、「言えるのはここまで」、と言った。つまり他にもなにか知っているということだ。私はその考えを、アリアの心におくっておいた。

「無駄話がちょいと長くなってしまった。新年度そうそう私の悪い癖がでてしまったよ。さぁ、授業を始めようか。」

先生は声の調子を戻して、わざとらしく笑ってそう言った。まるで、さっきの失言を取り消すかのように。

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