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リリー・ルーニャとブルーストーン  作者: 乃石 詩音
chapter4 とことん名門校で新生活
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二時限目 魔法規定学

 「楽しかったね、授業!」

私たちは、あの授業の後、たくさんの女の子に囲まれていたロイスをおいてけぼりにして、アリア、ルック、私の三人で移動していた。ロイス、授業に遅れないかなぁ。

「君たち何でそんなに楽しそうなの」

「えぇ! ルックは楽しくないの?」

ルックはため息を一つついて言った。

「こんなのめんどくさいだけじゃない。魔法学校に通うのはあくまで義務。私はこんなのさっさと卒業して、魔界省に就職したいの」

私は呆気にとられてしまった。私たちはまだまだ子供でうら若き十二歳。(自分でいうのもおかしいけど)

「その顔だとリリーは将来の夢なんてまだ定まっていないみたいね。お隣の優等生さんはだいぶ決まっているみたいだけど」

「私の夢はいいけど、ルックはいいの? 親の会社を継がなくても」

アリアって将来の夢なんて決まってたんだ。 

「親の敷いたレールなんて歩きたくないわ」

……考える事が大人だ。アリアもルックも。

「キーンコーンカーンコーン……」

そんなとき無残にも授業開始のチャイムが鳴った。それと同時にロイスがすごい勢いで教室に入ってきた。先生はまだ来てないし、ギリギリセーフ、ってところか。

入り口のほうをみていると、もう一人。見た感じ、先生のようだ。

「今急いで教室に入って行ったのはだれかしら?」

すごいニコニコしている先生だけど、目が笑っていない。怖い。ロイスがビクビクしながら手を挙げる。

「君は……」

「ろ、ロイス・ルワーレです」

「あら、じゃぁ君が昔の偉大なる三人の魔法使いの一人の子供ね」

ロイスがガクガクしながら頷く。

「残念ねぇ。そんな優秀な人材が入学早々遅れるなんて」

「す、すみません先生」

「私の名前はグロッサリー・ポスプト。ポスプト先生と呼びなさい」

私は心の中でメモッた。

「反省文を原稿用紙一枚分かくことで今回の件は許します。早く座りなさい」

ロイスがすごすごと席に戻る。

「では、授業を始めます。」

初めての魔法規定学の授業は、遅れた分をとりかえすため、などと先生が言って、かなり早くすすんでいった。遅れてきたロイスを皆が恨んだことだろう。

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