とんでもない日常はスキップでやってくる1
「……、ん?」
朝目覚めたときの違和感。そうだ、私モンペリエ校で寮生活が始まったんだ……。そう気付くには寝ぼけた頭だから、少し時間がかかった。二人を見ると、まだ寝ていた。今日は授業の前に時間割をもらわなきゃいけないから、早く起きないと、って昨日ベリマス先輩が言ってたんだけどなぁ。起こしたほうが良いよね?
「アリア、ルック起きて」
そう言いながら私は、二人を突っつく。
「うぅ、レナーテもう少しだけ……。」
ルックがそう呻きながら目を半開きにして私を見る。レナーテって誰? アリアは、がばっと起き上った。うん、孤児院での規則正しい生活が身についてるんだね。私を見た、ルックはハッと我にかえった。
「ごめん。リリーの声を一瞬お手伝いさんの声と間違えた。」
レナーテって、お手伝いさんのことだったんだね。
「気にしないで。」
「なに笑ってんの。レナーテはおばさんだよ」
それはショック……。
私たちは互いに背中合わせのような状態で着替えた。別にアリアと私は気にしないんだけど、ルックが同じ女子どうしでもはずかしいというのだ。変なの。制服を着ると、気分が上がるのは、私だけじゃないよね?
私たちが向かったのは教頭先生の部屋だ。生徒だけじゃなく、先生一人ひとりにも部屋が分け与えられるんだって。教頭先生の部屋に行くとき迷子になりかけた。でも、上級生の人の流れにのると、なんとかたどり着くことができた。




