優秀な人に囲まれた
振り分けられた通りの部屋に行くと、アリアとルックさんがいた。部屋はだいたい三人ひと組なのだそうだ。それなのに……、なんで私以外優秀な人が集まっているの!? おかしいよ! そんな気持ちをよそにルックさんが話し出した。
「二人とも私の親のブランドのキャリーバッグだなんて、嬉しいわ」
あぁぁ! そうだ。「アスフォデル」といえば、ブランドの!
「じゃあ、あなたは社長さんのお嬢さん?」
アリアがきくと、ルックさんは静かにコクリと首を縦に振った。おとなしそうな子だなぁ。
「ねぇ、ルックさん」
「呼び捨てにしない? あ、その前に自己紹介しようよ。それで良い? ルック」
ルックはまた首で、コクリと頷いた。
「じゃぁ、私から。私はアリア・テレジア。好きなことは、本を読むこと。よろしくね。」
「……私はリリー・ルーニャ。得意なことは歴史……かな。アリアには敵わないけど。あと、木イチゴが好きだよ。」
「へぇ、二人は仲良しなんだね。私は、ルック・アスフォデル。好きなこととか、趣味とかは特にない。」
ルックって、見かけによらず冷めたしゃべり方するんだなぁ。
「明日からは、普通に授業があるし、早く寝よう?」
そうだ、明日から授業だ。
「そうだね。」
私たちは明日からの新生活に備えて早く寝た。




