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リリー・ルーニャとブルーストーン  作者: 乃石 詩音
chpter3 勝手に入学が決まった学校は名門校
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坂道のその先に

あの白く巨大なお城が、モンペリエ魔法学校なの……?売り子さんは後の席まで回ると、出てきた時と同じように「ポンッ」という音をたて、消えていった。私たちは、お菓子交換をしながら、ゆっくりとバス移動を楽しんでいた。思った通り、木イチゴのグミはおいしかった。ココナッツクッキーもなかなかのものだったけど、木イチゴのグミに勝るほどでもなかった。ふと、窓から外を眺めると、白く巨大なお城が見えてきた。そのお城は、今バスが走っている道の少し先……。かなり急な坂道の上にある。いつからか道はこの道一本だけになり、他の車ともすれ違わない。……うん? 道が一本だけ? じゃあ、あれがモンペリエ魔法学校なの? 私がそんな疑問を抱いていると、周りの人たちは、そわそわしはじめていた。私は、周りの人に聞こえないようにアリアにそっと耳打ちした。

「あのお城みたいなのがモンペリエ魔法学校なのかな?」

すると、アリアはやっと周りの様子に気がついたようで、静かな声で、

「そうかもね」

とだけ答えた。さすがのアリアも寝起きだけは頭が回らないのでろうか。連日夜遅くまで勉強をしていたらしいアリアは、さっきまで夢の中にいた。

 バスはキツそうな音を立てながらも急な坂を登り、お城の前のある、広大な広場で停車した。周りの人たちは、ばらばらとバスから降りた。私たち三人は圧倒して、動けずにいると、優しそうな四年生の女の先輩が私たちに声をかけてくれた。

「やっぱり最初はびっくりするよね。私もそうだったし。でもそのうち慣れると思うわ。さぁ、早く行かないと、歓迎会に遅れてしまうわよ」

それだけいうと長くさらさらの髪をひるがえして、先輩は去って行った。優しく、美しくもかっこいい先輩。あこがれるなぁ。また、しばらく馬鹿みたいに口をあけて唖然としていたけど、

「わぁ、歓迎会におくれてしまうわ! 」

という、すっかり目の覚めたアリアの声で私たちは急いでバスから降りた。


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