小さな図書館から
はじめまして。この作品が初めての投稿となります。長くなりそうな話ではありますが最後まで読んでいただければ光栄です。また、私は学校があるので更新が遅くなります。ご了承下さい。
あの見た目性別不明の人も(オカマ? あの人は普通の男)人間界で図書館という名のゲートを作ったみたいだし、私も自分の夢を叶えた。けれども、やっぱりあの子がいないと……。本当に寂しいわね。
~魔界でのインタビューより~ この本は一体? 町はずれのある小さな孤児院の小さなこの図書館。私たちはいつも通りの昼下がりを過ごしていた……はずだった。これらの本を見つけるまでは。手の持っているこの本のほかにも、目の前にある棚にも同じような本がズラリと並んでいるのだった。図書館と言っても本当にちっぽけなもので、こんなにも大量に新しい本があったら、気づくはず。これはもう、一人で考えていたってキリがないよね。
「ねぇ、アリア、ロイス。紺本なんだろう?」
すると、二人は読んでいた居た本を放りだして覗きこんできた。もう、駄目だよ、本を放りだしちゃ。声には出さない。別に嫌われたくないとかではない。私たち三人にはこれで十分なのだ。心で思うだけで会話が成り立つ。二人と、館長以外には気味悪がられたけど。まぁ、この三人以外だと、会話は成り立たないけど、一方的に心を読み取るだけならできる。
「モンペリエ魔法学校卒業名鑑?」
アリアが本を手にとった。ロイスは他の本を眺めている。
「魔草学一年、魔法陣ドリル初級編……。見事にオカルト本ばかりだね」
「気に入りましたか」
「館長っ!?」
背後にいきなり現れたこの孤児院の主、館長、さらに私たちの恩人でもある人……、バロア・ミッチェル。
「貴方達の御両親は、そのモンペリエ魔法学校の卒業生なのですよ」
館長の後から、見知らぬ人が言った。っていうか……
「私たちの親についてなにか知っているんですか!?」
私は思わず叫んでしまった。
「知っていますが、今は教えられないです」
丁寧に謝られ、これ以上食い下がることができなかった。
「あ、申し遅れました私モンペリエ魔法学校からの遣いメリクリウスと申します」
そのメリクリウスさんは顔だけ見れば女。本当に女。黒がかったトロな赤い長髪を横に結んでいる。しかし、かなりの長身に、美しい低音ボイスとくれば男なのだろう。
「私は、リリーさん、アリアさん、ロイス君を迎えに参りました」
どういうことだろう? そんな私の心を察したようで、
「つまり、貴方達三人には魔力があるのです」