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クドリャフカとぼく
「お前が死んでからしばらく経ったけどさ。なんでお前は死んだんだ? そうしない道もあっただろうに」
クドは酒を片手に、ぼくのために建てた墓碑に向かってそう言った。
「お前のおかげで、今は俺が族長だよ。しかも大婆様もいなくなったからな、全責任は俺のところに来てるんだ」
ぼくの墓碑にミルクをかけながら、クドはそう言った。
「お前が生きててくれれば、きっと族長の俺の隣にはお前が……いや」
クドは肉を口に放り込んで、咀嚼しながらそう言い、酒で肉を腹の中に流し込んでから言葉を続けた。
「お前が族長だったろうけどなぁ」
これは、クドリャフカが族長になるまでのぼくのお話。狗族の間では、知っているものはクドリャフカとリヒャルトしかいなかった。




