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俺と魔王

あれから食事をすませ今は、王様と宰相と俺の3人だけが先ほどの部屋で座っていた。


確かに食事は薄味だが美味しい物だったし、姫様も笑顔を見せてくれるようになり楽しい食事だったが、各々は問題を後回しにしてるのを感じられる、食事だったので本当に楽しい食事だったとはいい難い物だった


食事が終わり、姫様が少し眠そうだったので王妃と騎士を2人に連れられ部屋に戻るのを確認し、食事前に自己紹介をされ宰相みたいな人はヘイゼルと名乗りやはり宰相だった




しばらくの沈黙の後王様が


「今回は娘のした事、誠にすまない事をした」と開口をし頭を下げられた。事情が事情だが年上の人に頭をさげられるのになれてない涼は、手で制してから


「頭をあげてください、娘の事で素直に頭を下げられる事は、尊敬できますが年上の方に頭を下げられる事にはなれてませんので」と



次にヘイゼルが「先程は状況を把握してなく混乱してたしても、罵声とも言われかけない対応をサクラガワ殿にしてしまい誠に申し訳ない」と同じように頭を下げようとするのを涼は同じように手で制し



「こちらも地位のある方に対する対応とは言いがたい事をしてしまい誠に申し訳なく思いますと」席を立ち深々とお辞儀をする、その対応を見て王と宰相の二人は、何処か安心した表情を浮かべる



涼が席に着くのを確認しヘイゼルは


「王や役職の者と話し合ったのですが、まずサクラガワ殿の生活関連の保障はいたしますが、今後の事はまだ答えが出ていない事ご了承いただきたい」



その言葉に幾分か疑問が浮かんだが、突然沸いた存在に対しての対応としては十分ありがたいと思ったので了承した。


ただ王様とヘイゼルからもたらされた次の言葉に唖然とする涼だった。




「サクラガワ殿には言いにくいのですが、姫様の勇者召喚は幾度も行われており、毎回成果も出ておらず、今回も成果などないと思っていたのが、あの場に居たほとんどの考えであった事、そして・・」

次の言葉を考えてるのか、言い難い事なんだろうかと涼が考えていると



「それは、わしから伝える」と王様が一言いい語りだす


「魔王が前回現れたのが約200年ほど前、その前も幾度か現れ、勇者と呼ばれる者や国が協力し退けた記述や書、または伝承と残っておる」


「また、魔王が現れた際に魔物の大量発生や進行なども確認されている、今もそのような報告もあるが、騎士や軍ましてや冒険者の協力で、対応できるレベルであり」


王様は一息ついて衝撃的なことを



「サクラガワ殿、実は魔王が復活した神託も魔王からもたされる、宣戦布告などもまだないのだ」


その言葉のあとにどの記述などでも魔王が復活された際には神託や宣戦布告があったことが記されてる点からどの国も魔王復活はまだないとの見解らしい




「つまり・・どういうことでしょうか」といやな予感しか感じないながらもどうにかその言葉を発する事に成功した涼





しばしの沈黙の後、言いづらそうに王が語る


「魔王はまだ存在を確認できてないのに娘が、勇者としてサクラガワ殿を召喚してしまったのだ、すまない」と先程止めたのにまた頭を下げる王



ただ先程と違い涼も思考が追いついてこない為その行動を止める事が出来なかった。

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