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俺と48の特技

結局お姫様が泣き止まず、微妙な空気がながれる状態となり王様の「この件は皆の心の中にしまうように」との一言で会見はお開きになり

宰相ぽい男の案内で会議室様な部屋に案内され現在に至る



現状・・・・やはり微妙な空気 王様、王妃、宰相ぽい人は席に座り、俺も対面で席についてるのだが、俺の横ではブレザーを掴んで離さない

迷子の子供のように泣き顔のままのお姫様



みんなどうしようかと考えてるのは分かるのだが泣いてる子供ってのは性質が悪い



「はぁ 仕方が無い」とため息をつきながら肩から鞄を下ろしブレザーポケットから100円玉を出す



指を巧く使いコインウェーブを開始する、右手左手の指の上をうねうねと移動する100円玉、しばらくすると奇妙に動く100円玉に興味をもったのか、

お姫様の視線は100円玉を追いかけ始めた。のってきたなと涼は次の行動に移す



100円玉を流れのまま右手で掴むとお姫様の視線も右手に集中する、そこを左手の指でチョンチョンと叩いてからゆっくり右手を開く


そこにあるはずの100円玉が無い事にお姫様は驚く、そして左手を開くとそこに現れる100円玉


次に左手を閉じてから次は右手で叩いてから左手を叩く、また消える100円玉、その後右手を開くと2枚に増えている100円玉にまた驚くお姫様



そのまま両手を閉じお姫様の前に突き出し、お姫様ではなく


「シルビア、次はどちらに入ってるかな」と微笑みながら質問すると


突然呼ばれた為かビクッとしてから涼に視線を向け右手を指す、右手を開くとそこには何もなく、続いて左手を開いても何もない事に驚くシルビア


それに満足した涼は手をこすり合わせ手を広げると、そこにはまた100円玉が一枚現れる


その100円玉を右手に乗せマッスルパワーといわれる手品のテクニックで1mほど上空に飛ばし、そのままキャッチする


流れるような動作に目を奪われて次は何がおこるかと期待するシルビアにはもう泣き顔ではなかった


その表情を見て、内心ため息をつきながら涼は


「シルビア次は、指で3回叩いてごらん」と右手をだすと言われたように白く細い右手の指で涼の右手をゆっくり叩く



そしてゆっくり開かれる涼の右手には100円玉ではなく、赤い物で包装された丸い物が現れた



それが何だか分からないシルビアはそれを見つめていると、涼がその包装を解き中身を指でつまむと


「シルビア あーーん」と口を開ける、その行動につられてシルビアが口を開けると中身を口の中にいれた


その行動に周りにいた女騎士が涼を睨みつけるがきにしないで


「飲み込んじゃだめだよ それは舐めるものだから」と笑顔を向けると


シルビアの顔が笑顔になり「こ・これすごくあまーい」と言うと女騎士も殺気をおさえシルビアの方をみつめる


場の空気が会話できる状態になったと感じた涼は



「さて・・王様」と言葉を繋ごうとしたのだが、部屋にいた者達の視線はシルビアに注がれていた


仕方が無いなと頭をかきながら、「えーと皆さんも食べますか」とはっすると


みんなの視線が涼に移りうなずく、涼がポケットから人数分の飴玉を出して配る(もちろん騎士2人の分も)



みんな飴玉を口に入れるとあの甘さに驚き部屋の中は、先ほどと違い暖かいものに変わっていた

今回は手品でしたが、涼は小さい頃の未久をあやす為や学芸会数々の小技を持っています。それを周りからは涼くんの48の隠し芸とか言われていたとかw

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