第42話 不動の守護者ー邪なる神の監獄編
※お知らせ※
次週(1月6日)はお正月の為、個人的な事で大変申し訳ありませんが御休みをさせて頂きます。
来年、初の更新は1月13日20時に必ず致しますので、如何か見捨てず当作品を来年も引き続き読んで頂けたら幸いです。
僅かな結晶灯の光の中に浮かぶ岩と砂の山、何者かの目覚めにより、私達は巨大な影に覆われた。
入れ違いの末の誤解とはいえ、既に敵として認識されてしまった以上、先刻と同様に事態を回避する事は不可能なようだ。
レオポルト達が物を奪うのみで満足してくれた事は幸いだが、その恨みを被るのは遠慮したく思う。
視界は守護者と思わしき存在から流れ落ちる砂により不明瞭だが、ただ姿が明らかになるのを待つのは死を待つのに等しい。
相手の気配を探りつつ後退し、砂や岩を踏みしめながら手探りで近くの岩に手を伸ばす。
侵入者の動きを鈍らせるように突き出した数多の岩をよじ登り、その影に漸く身を隠した所で守護者の声を再び耳にした。
「岩場ヲ這イツクバル鼠ノ足音ガ聞コエルゾ。サア、コアヲ返スノダ」
真か嘘か、此方の居場所を把握していると語る、重い岩同士が擦り合う様な頭に響く低く無機質な声。
砂煙が収まってからも動きが無い事からハッタリであり、相手は私達の位置を把握できていと思われる。
炙り出そうとしているにしても害意を持つ相手に誘われて、のこのこと出て来るなんて無理な相談だ。
探り合いによる沈黙、如何やら守護者は如何やら『コア』と言う物を差し出すのを待っているらしい。
皆と顔を合わせながら岩陰に身を隠していると、塔内がポツポツと明るくなってきている事に気付いた。
見渡すと塔の内壁には数多の青白く光る石が敷き詰められており、見上げていると光は徐々に天井へと伸びていく。
光量は少し頼りないが、お互いの動きと姿を把握するには十分と言える。
もうこれ以上は身を隠す事は無意味だ。
そう感じると同時に岩から身を乗り出し、守護者の姿を拝見しようと相手と向かい合う。
改めて想像以上の大きさに圧倒され苦笑する、意図も思考も探れない相手に今回も平和的な解決は望めないだろうと思った。
「それにしても・・・土人形?いえ、これはまるで巨人ね」
私に続いてタイタンの姿を目にした皆がどう考えるか気になる所だが、取り敢えずは探りを入れつつ、誤解をとく機会を探ろうと思う。
タイタンの出方を見る為に岩に飛び乗り剣を引き抜く、しかし攻撃を仕掛けるどころか身を屈めて此方を覗き込まれ意表を突かれてしまった。
全体の大きさはリヴァイアサンとは比べものにならないが、それでも人の三倍は有ろう程の巨体であり、重量感がある有る鎧の様な体の造りは何処かファウストさんの土人形を彷彿とさせる。
やはり左腕は無く、胸部には細かい罅が入っており、その中心には丸い窪みができていた。
タイタンは此方を警戒している様だが、幾ら待っても身構える私達へ何も仕掛けてはこない。
どういう事なのだろうか?
「なんと!彫像が喋っておったのか」
コウギョクが驚きの声をあげる。
もしかして、ヒノモトではゴーレムを使用する者はいないのだろうか?
外見から彫像と称し、物珍しそうにコウギョクが眺めているのをヒューゴーは怪訝そうに眉を顰めつつ溜息をついた後、几帳面な事にコウギョクに対し説明をしてあげていた。
「バァカ、ゴーレムだよ!ゴーレム!土とか石とか・・・なんてか自然の物でできた人形だ」
「ほう・・・所謂、此方で言う所の絡繰り人形と言う所でござるな」
これにはヤスベーさんまでも関心を示し、二人の尊敬の視線が自分に向くと、ヒューゴーは複雑な表情のまま一瞬だけ口を堅く結び、何故か私に話を振って来た。
「おい!このゴーレムの事、何か知ってるんだろ?如何にかしろよ」
如何にかと言われても、リヴァイアサンと同様に土の精霊王様が使わせた守護者としか言えない。
「如何にかって・・・此処に関わった土の精霊王様が造られた守護者としか言いようが無いじゃない」
あまりに無反応ですっかり油断していたが、ここでタイタンが発する言葉に変化が見られらた。
「コアヲ返セ、猶予ガ尽キル刻限ハ迫ッテイルゾ」
刻限が有ると言う事は、長い沈黙もタイタンはコアと言う物を返す名目で傍観していたと言うのだろうか。
気付けなかった事は悔やまれるが、相手が何か仕掛ける事を匂わせてきた以上は油断できない。
タイタンの額についた石の光が一層強くなり、何やら不気味な詠唱まで聞こえる。
他にも額と同じ色形の石が何ヶ所かについているが光っていない。
「刻限ね・・・ともかく、何でも良いからあの詠唱を止めさせなきゃ」
刻限が尽きた時、何をどう仕掛けて来るかは不明だが、邪神の封印を護る者の一角が放つ魔法は生半可な物な訳は無いだろう。
皆が続々と私に倣い、自身の得物を構えては接近するが、タイタンは首以外は動かない事に気付く。
武器を握りしめ迫る私達を視認しても尚、それは微動だにせず、再び扇動されているのではと言う疑念すら浮かんでくる。
皆が慎重に動きを窺う中、ザイラさんはタイタンを目を細めながら見上げると、隅々までじっくりと凝視しだした。
「あのさ、コイツ・・・動かないんじゃ無く、動けないのかもしれないよ。ドワーフの連中の細工でああ言う石がついているのを見た気がするんだよね」
ザイラさんは難しい表情を浮かべると、少しだけ得意げに口角を上げ、タイタンの額に光る琥珀色の石を指さす。
確かに竜人族とドワーフが住まう火の国シュタールラントと言う国は鉱石に武具、そして細工が名産だ。
多くの戦士と土人形師を輩出する、土のベアストマン帝国は交易も盛んだと聞いた事が有る気がする。
それなら合っている可能性が有るかも知れないと、元の世界の記憶を手繰り寄せつつ頷いた。
石の琥珀色は土の精霊王様の象徴、不思議な事に何故か埋め込まれている石に既視感。
何処かで目にした覚えが有る気がする、様々な記憶を手繰り寄せるとレオポルトが見せつけてきた石が頭に浮かぶ。
つい近々に鍵と思い込み見せつけられた物、レオポルトが間違いだと知らずに持って行ったあの丸い石が頭に浮かんだ。
それでも、守護者に大損傷を与えている、それにより微力だがパヴォールの手助けぐらいになったかもしれない。
そこから繰り返しタイタンが口にするコアと言う物が何か理解できた気がする。
「つまり、それって魔結晶みたいなものですよね?」
「さあ?アタシはドワーフじゃないし、動かす為に必要な物とかしか。詳細何て明言はできやしないよ」
ザイラさんは私の気迫に押されて頬を引きつらせ何度も瞬きをすると、徐々に視線を逸らし、困ったような顔で苦笑した。
これが間違いで無かったとしたら、そんな技術が古来からあったなんて驚愕でしかない。
そうやって見ると、タイタンの体にはコアらしき物が頭を除き、計五つほど確認できる。
「ふふん・・・レオポルトの配下が置いて行った、あの腕にも『こあ』とやらが有るのではないか?」
コウギョクはしたり顔で皆の顔を見回し、得意げに胸を張りながら尻尾を振り、してやったりと鼻を鳴らす。
然し、それも束の間、ヒューゴーの一言で撃沈されるのであった。
「そうだとして、完全に侵入者と見做されていると言うのに此処から出られると思ってんのか?」
ヤスベーさんだけはコウギョクの肩を持ったが、皆が一様に思うのはヒューゴーの言葉どうりだろう。
つまり、実現できればの話と言う事だ。
私達がこうして居る合間にも、タイタンはその場からは動きはしないが、ブツブツと詠唱は続いていた。
刻限と言う発言といい、嫌な予感に妙な焦りを感じる。
「まあ、拙者も右腕の形状から、左腕にも『こあ』なる物が据えられていると考えている。だから・・・」
ヤスベーさんはコウギョクに助け舟を出すと、一瞬何かを言い掛けて躊躇すると、難しい顔のまま黙り込んだ。
何処に衝撃を与えれば詠唱を止める事が出来るか、コアを破壊せずに厚い装甲相手に攻撃して中止される事は無謀だった。
皆が肩で息をする中で途端にタイタンの声が止み、額の石が一際、大きな光を放った。
「時ハ尽キタ、反撃ヲ開始スル・・・」
その静かな呟きとは相反し、塔の内部が突き上げるような振動を繰り返す。
それはまるで大地の怒りの如く、足元の岩は槍の様に次々と突き出し、私達を串刺しにしようと伸びて来る。
一振り二振りと、次々と躱す私達に対し、ザイラさんは其れを豪快に大槌を振り回しながら次々と砕いていた。
「おおおりゃああああ!!」
大槌により耳を劈く硬質な音を立て、一撃目には罅が入り、振り返りの二撃目で粉砕され大地の槍は重い音を立て倒れていく。
レオポルト達の攻撃手段や性格も合わさり、この塔の床が何故、凹凸だらけの岩山なのか理解してしまった気がした。
こうやって避け続け居ても埒が明かない、損傷を受けているとはいえ守護者、リヴァイアサンと同じく巨大な魔結晶から姿を変じたとするのなら魔力切れは期待できない。
塔の外に出る事は難しく、今や説得も受け入れられるか怪しい。
せめて代替えになる物があればと思案し、またまた思い出す。
「有った・・・!」
気付けばタイタンの魔法により、レオポルトの配下の亡骸まで串刺しとなり、塔内は一段と混沌としていく。
コアの代替えの候補となる物の所在を確認しつつ中央へ、タイタンが鎮座する砂原へと踏み込むと、突如として砂の中から石槍が砂を撒き散らしながら放射状に飛び出してきた。
如何やらコアを取り戻すより封印を死守すべく、私達の徹底排除に切り替えたらしい。
恐らく、レオポルト達は腕の損傷や、コアの喪失によって生じた隙を狙って塔を脱出したのだろう。
火花を散らしながら重い石槍を薙ぎつつ前進するが、際限なく飛び出す為に苦戦を強いられた。
「退却!」
ヤスベーさんが短く命じるのを耳にし、私やザイラさんは槍をしりぞけつつ後退。
一旦距離を取り、ヒューゴー達が潜む、折られた大地の槍の影に身を潜めると、タイタンへの再接近に備えだす。
私は一人、剣を鞘に収めると意を決して飛び出し、驚くヤスベーさん達の声を背に加護を受けた左腕を構え、肘裏を右手で掴み支えると詠唱しつつ駆け出した。
「大地の祖にて、偉大なる精霊の王。堅牢なる守りを我が左腕に【テラクリペウス】!」
左腕から土の精霊紋が浮かび上がると周囲の石片達が吸い寄せられ盾を形成し始めるが、槍を防ぐ事に重点を置きながら進むにつれて大盾にまで変化してしまった。
石の大盾はタイタンのの槍を防ぐには十分だが、この重量の物を引きづりながらの前進は中々厳しい。
盾ごと前のめりに倒れないよう、右腕と足により力を込めては必死に砂を踏み締めながら、引き摺る様に前進すると、後ろから左腕を掴む腕が増えた。
***********
「へぇ、悪くない盾だね。奴に接近するってんなら手伝うよ」
「ふむ、拙者も義をもって助太刀致す!」
ザイラさんとヤスベーさん、力強い二人の力添えに胸が熱くなった。
そして、改めて三人でタイタンを見据える。
「ええ、行きましょ」
二人の力添えの何と頼もしい事か、あれほど重かった岩の盾を息を合わせ持ち上げる。
「せーのっ!」
引き摺るのが精一杯だった大盾が、嘘のように砂を撒き散らしながら軽々と浮いた。
背が高い二人に挟まれ足並みが合うか心配だったが、それも徐々に揃い、砂を踏みしめる速度を増しながら断続的に放たれる石槍の衝撃を物ともせず進む。
「土・・・精霊紋」
タイタンの視線が盾へと向くと動きと一緒に詠唱は止み、あれほど飛び交っていた槍も止まる。
想定以上の反応に、コアの代りに成ればとリヴァイアサンの鱗を持ち出そうとしていた手も止まった。
「ねぇ、何か言わないのかい?」
囁きと同時にザイラさんに背中を叩かれ、強い衝撃に額を盾に打ち付ける。
痛みで顔を顰めながら咽込んだが、おかげで我に返える事ができた。
ヤスベーさん達に手を放して貰い、盾を縮小すると、タイタンに向けて翳す。
「如何か聞いてください、私達は魔族に与する者ではありません」
「・・・・・」
不安を煽るような静寂の中、リヴァイアサンの時を思い出し身構えていると、タイタンの頭に埋め込まれたコアらしき物の光が弱まり項垂れた。
「ソウカ、逃シタノカ。モウ、取リ戻ス事ハカナワナイ・・・」
如何にか私達の言葉を信じたらしいが、どうにも様子が可笑しい。
タイタンの頭がゆっくりと上がると、私達を見つめる顔は作り物ゆえに無機質でありながら病的な物を感じさせ、不穏な雰囲気に冷たい物が流れ落ちるのを感じた。
「ソレナラ益々、オ前達ヲ逃ガス訳ニハ行カナイ」
タイタンの額が再び琥珀色に輝く、地鳴りの様な声は既に詠唱と言うよりも呪いの様に塔の中に響いた。
このゴーレムは精霊王様から邪神の封印の一助と言う重要な役目を命じられながら、度重なる襲撃を受け動けなくなった。
そうとはいえ、勘違いして人を殺そうとした挙句に自分に力添えをする為に軟禁までしようとしている。
そんな勝手な事が罷り通る訳はない。
あまりの勝手に堪忍袋の緒が切れた。
「体も碌に動かせないからって・・・何を言っているのよ!」
衝動のままに砂を蹴り上げ、微動だにしないタイタンの腕を駆け登る。
石どうしが擦り合う低く重い音を立て、タイタンの首が私の方を向くと、途端に青白く光る木の葉が顔面に貼り付き其の視界を塞いだ。
「やれぇー!やるのじゃ、アメリア!」
コウギョクの声が私の背中を押す。
タイタンは頭部を左右に頭を揺らし、木の葉を振り張ろうとするが、その動きが私の目的を阻んだ。
それでも次の瞬間には何本の矢が顔面に命中したかと思うと、刺さりこそしないが複数の小規模の爆発が起き、黒い煙を上げながら首を傾けて動きが停止した。
「グズグズすんな!」
遠くからヒューゴーの激励が聞こえてくる。
私は皆に助けられ感謝しつつリヴァイアサンの鱗を取り出し、タイタンの胸の窪みに強引に嵌め込む。
この時、水と土で動作するのかなどの考えはなく、動力を与えられればとしか考えてなかった。
タイタンの体に有る丸い窪みに水の魔結晶は形こそ合わないが嵌った。
そこに魔力を込めると水の魔結晶は瑠璃色に輝き出した。
タイタンの体を肩から足へと跳躍しながら降り、砂と石だらけの床へと着地する。
然し・・・
「何か可笑しくは無いか?」
ヤスベーさんの困惑の声が耳に入る。
ボタリと乾燥した空間に見合わない水音がし、足が泥濘に沈んでいる事に気付いた。
振り向き、目にするのは泥の山に浮かぶタイタンの頭と手足。
「・・・・・」
無言のタイタンと目が合った気がして目を逸らす。
これにはヤスベーさんは呆然、訳も聞かずに応援してくれた二人は肩を落とした。
思わず言葉を失うと、目が覚めるような爆音に視線が一気に後方の壁へと集まる。
「なったもんは仕方ないじゃないか、意地でも外に放置されてるやつ持ってくるんだよ!」
ザイラさんは駆け寄ると、勢いのままに何度も内壁を幾度となく蹴り上げる。
最初こそ石が剥がれ落ち、土埃が舞い上がる程度だったが、ついには軋むような音と共に罅が入った。
「アメリア、ヤスベー!あんたの責任も有るんだ、手伝っておくれよ」
その様子に思わず後退りするも、打開できない現状に思わず話にのってしまった。
「・・・解った!」
岩を飛ぶように跳ねてザイラさんと合流すると、如何してこれで壁を打ち破れると考えたのかと言う思いが過るが、三人で自棄になりながら一斉に内壁を蹴り飛ばす。
然し次の瞬間に足に伝わる感触は壁の様な頑強な物では無く、武骨な石の扉へと変わり、開きかけたそれはザイラさんの最後の一蹴りで枠から外れて前方へと吹っ飛んだ。
久々に吸う澄んだ空気、けれども見上げる空はやはり淀んでおり気分が晴れる物ではない。
「ともかく、放置された腕からコアを回収しましょう」
「力仕事なら任せな!なあ、ヤスベー!」
「う、うむ・・・」
如何いう訳かは不明だが与えられた好機を逃す手はない。
私達は慌てて破壊された供橋の許へ駆けつけると思いの外、容易に魔結晶の塊に戻ったタイタンの腕を回収する事ができた。
北西の空が赤く染まる光景に後ろ髪をひかれつつも、塔に戻るとザイラさんはヤスベーさんに魔結晶を預けて扉を直しだす。
私は恐々とタイタンから水の魔結晶を外し、折られた左腕の形の魔結晶からコアらしき石を剣で剥がし、埋め込んだ。
「何と言うか・・・色々とごめんなさい」
水の魔結晶を強引にはめ込んだ事、体を泥に変えてしまった事などを謝罪した。
すると、タイタンも私に続きゆっくりと言葉を紡いだ。
「謝罪・・・ソシテ感謝、コレデ封印ヲ護ル事デキル」
タイタンの体は嘘のように泥から元の岩の体に戻り、残った手足で直立する事はできたが、動かせないので左腕は敢えて戻さなかった。
そして、その折られた腕は魔結晶のまま床に横たわっている。
「ふむ、見事な大きさと輝きじゃのう。故に勿体なくはないか?」
コウギョクは図々しくもチラチラとタイタンに対して物欲しそうな視線を送っている。
「コウギョク・・・」
思わず呆れてしまい、コウギョクを窘めようとすると、予想外の返答をタイタンは聞かせてくれた。
「ソレ、オ前達ニクレテヤル」
そう言うタイタンはジッと私達の返答待つ様に見つめてくる。
タイタンは暫くすると腕を失った肩へと視線を移動させる、すると切断面から泥が溢れだし、腕や鞭へと様々な形状へと変化させた。
「水ノマナヲ少シ取リ込ンダ」
「な、なるほど、頼もしいわね」
これを耳にした時、無機質で抑揚のない作り物の声が何処か得意げに聞こえたのは私だけだろうか。
然し、この巨大な土の魔結晶を得た事で遠回りをせず、破壊された供橋を修復する事ができるだろう。
敵はパヴォールを含む三勢力、この行く末が世界にどう左右するのか、私達は塔をタイタンに託して後にした。
本年(2024)も当作品を最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。
如何にか二つの塔は死守しましたが、次は他の勢力も唯では転ばないでしょう。
さて残るはどうなる事やら・・・
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次週、1月6日の更新は誠に勝手で大変申し訳ないのですが、お正月休みとさせてください(>人<;)
次回の更新は1月13日20時に必ず更新いたしますので如何か来年も当作品を宜しくお願い致します。
それでは皆様、良いお年をお過ごしください。




