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第30話 兵の痕跡ー邪なる神の監獄編

適当に()かれた若草色の髪に白く短い一対の黒い角、その合間から覗く多く丸い紫紺の瞳は思いの外、鋭かった。それは幾ら待てど返答はない。

理由として考えられるのは数時間前まで敵対していたのもあるが、餌をちらつかせ交渉を持ち掛けて来たのが魔族以下の存在である異界人だからだろう。

道具呼ばわりする者に生かされ囚われたと言う屈辱または他の何かか、それでもペトロナの中に激しい怒りが有るのは窺える・・・

如何した物かと困り果てていると、ペトロナは背後で何か喋りたそうにする双子を一睨みした後、座ったまま恨めし気な目で此方をギロリと見上げた。


「何だいその顔は?故郷を失った私達への同情、それとも二つも証を持っていると言う優位な立場から憐れんでんのかい?虐げた魔族への復讐のつもりなら笑っちゃうね!」


ペトロナはギョロリと目だけを動かすと此方の真意を見抜いたと言わんばかりに、したり顔を浮かべる。

こうなれば魔族としての矜持に加え、住んでいたインウィンディア(嫉妬)と言う土地柄があるのかもしれない。

全ての人々が当てはまる訳では無い様だが、今までの事を踏まえるとあり得ない話ではないと思う。

ヤスベーさんはペトロナの態度に渋い顔を浮かべ、今度は自ら訊ねてみた。


「拙者達は復讐など感がえてはござらん。我々は同情では無く、真にインウィンディアを取り戻すべく、ペトロナ殿に御助力いただきたく参ったのでござるよ」


ヤスベーさんはペトロナ達から目を逸らさず、誠実に協力を求める。

ペトロナは疑念が晴れずに顔を顰め、固く握った手をワナワナと震わせ罵声を浴びせかけた。


「はっ!復讐でも同情でもない?なら、取り戻すついでにインウィンディアの証でも奪って自分の物にする算段だろ?!」


信頼していないのはお互い様か。

傍から見ればとんでもない言い掛かりであるが、ヤスベーさんは其れを耳にしても首を横に振るわなかった。


「・・・取り戻す以上、それは否定できないでござるな」


レンコルからインウィンディアを奪い取る以上、それは至極当然の返答だった。

息苦しい雰囲気が漂い始めた所で、ペトロナの横をすり抜け小さな影が飛び出してきた。


「ボク、インウィンディアに帰りたい」


「アタシも!帰る事が出来れば何でも良い」


ペトロナの様子に委縮していた双子のティトとマリルーだが、ともかく生まれ育った土地が恋しいのか、こじらせてばかりのペトロナの態度に業を煮やし、形振り構わず協力を承諾した。

そんな二人を見てペトロナは苦々しい表情を浮かべると奥歯を噛みしめた。


「私だって・・・こんな家畜小屋より酷い所から出たい。でも知った顔も場所も無い所に戻って何になるんだい?失望するのも、良いように利用され屈辱を味合わされるのは、もう御免なんだよ」


漸く、ペトロナの本音が聞けたように思う。

ヤスベーさんは困ったように眉尻を下げると、鉄格子を掴み真意を伝えようとペトロナに呼びかけた。


「此処はただ、拙者達を信じて欲しいとしか言い様がござらん」


頑なだったペトロナの心はほんの少し解けたようだが、納得のいく返答では無かっただろう。

それでも半ば投げ槍の様にな返事が返って来た。


「あー、そう言うのは良い。解ったよ、私もそんなに馬鹿じゃないし引き受けるよ」


それからは戦への準備と、囚人である三人を今回のインウィンディアへの侵攻への同行させる許可を貰いにバラハスさんの執務室へ。

多少の小言、そして保険としてペトロナ達に神術による枷が施されたりと目まぐるしかった。

ヤスベーさん曰く、出立は明朝を予定していたそうだが、バラハスさんは性分からインウィンディアへの侵攻の事を耳にしてから心配になり淡々と準備を整え、私達が許可を貰いに来る直前にはほぼ終わっていたらしい。

おかげで昼前には準備が整い、早々に出立の時が訪れた。

今回はウドブリムとの合流の後、本来の目的地であるインウィンディアへ向かう事になっている。

装備は万全、そして食料や水もだ。


「のう、素朴な疑問なんじゃが。この飲み水は何処から入手したんじゃ?」


コウギョクは肩にかけた皮の水筒を手に取り、ペトロナに訊ねるが無視。

すると、ティトとマリルーはニヤニヤと気持ち悪い笑顔をしながら代りに答えてくれた。


「ごめんね、ペトロナは仲間と仲良く行動している人を見るとヤキモチやくんだ」


笑うの堪えているのだろうか、ティトの肩が小刻みに震えている。

小声で言ったのだが確りと耳に入ってしまったらしい、ペトロナは羞恥から全力で怒り否定をした。


「違う!嫉妬じゃない、そこの白いのみたいな子供が嫌いなんだよ」


「なんじゃと?!」


此処でコウギョクだけが論点がずれている、子ども扱いされたと思っているもよう。

恐らくは扱いじゃなく、誤解して本気でそう思っている様に見えるけど。

マリルーはコウギョクと言い合いをするペトロナに向かって鋭い指摘をしていた。


「何言ってんの、アタシ達も子供だよ。普通に接してるじゃない」


「うぐっ・・・」


相棒二人の事を失念したらしい、短く呻くと急に黙り込んだ。


「それで、先程の答えは?」


ペトロナは少し目を細めると、壁を這う植物を指さした。

建物の壁をはう蔓には幾つもの淡い緑の袋がたわわに実っている。


「フォッリクスルって言う、インウィンディアから入った植物さ。地中の穢れを吸い、瘴気と水分を分解し袋に溜め込むと言う新種の魔草だよ。確か、あんた達は水を飲むんだろ?」


話を聞いていると、コウギョクは好奇心に駆られて飲んでしまい吹き出した。

何の抵抗も疑問も無く、私に水であると飲むように勧められる。


「穢れ・・・飲めるのコレ?」


好奇心に撒けて咽るも濾過された穢れと聞いて吹き出すコウギョク、その飛沫を浴びて激怒するヒューゴーに呆然とするヤスベーさん。

もう、何だかこの世界の食事が怖くなって来た。


「知るかよ・・・」


「知る訳なかろう」


故郷を奪還を望む者、それを叶えながら新たな証を得ようとする者。

戦いの予感に沸き立つ(つわもの)達が出陣する間際、別の意味で不安が過るのだった。



*************



インウィンディア、そこは穢れによる湿地帯と、それを糧にし生息する大小さまざまな草木が密集する森に囲まれた大地に在った。

此処の植物は取り込んだ穢れを茎や幹に蓄積し身を護り、果実を魔物に食させ繁殖しているのだそうだ。

ただし、此処の領民達はそれを敢えて利用した、毒の生成と扱いに長けていたらしい。

今の所、ペトロナと双子達は案内役として不審な点は無く、慣れた様子で凹凸だらけの道を進んでいく。

すると突然、一本の木が枝葉をへし折りながら地面へと倒れてきた。


「ああ、寿命だよ。こうやって穢れに戻っていくんだ」


ペトロナに言われて倒木に目をやると、瘴気と共に樹皮が泡立ち崩れる。

幹は黒ずみながら徐々に粘性を持つ穢れへと帰し、その場に小さな沼を作りあげた。

驚く私達を見てペトロナは鼻で笑うと、目の前を飛ぶ虫を見て姿を元の爬虫類(レプティレ)族の姿に変えると、長い舌で絡め取り満足そうに咀嚼し出した。

思わず目を逸らすと、ガラクタ団の面々の姿が目に留まる。

レックスはカーリマンに憑りつかれた影響で休養、治癒師様曰く穢れが体内に蓄積しているのだそうだ。

次の満月まで二十日以上、十分に休めるだろう。

そして、その代わりに来たのは・・・


「始めテ、同行わくわくしマス」


まさか、一人で楽しそうなシルヴェーヌさん。

本人から訊いたが、この喋り方は如何やら風の国エリン・ラスガレンの南西地方の田舎の方言らしい。

そんな暢気な彼女の言葉で笑うティトとマリルーの双子、ペトロナはと言うと関心が無いらしく振り返りもしない。

後方を歩くシルヴェーヌさん、彼女を毛嫌いするコウギョクはと言うと、先陣を行くペトロナ達の後を息を切らしながら無理をして追いかけている。


「白い姉ちゃん、其処の木は毒を吹きかけて人を食うから気をつけろよ」


「ひいっ、もっと早く言わぬか!」


コウギョクは耳を寝かせると、尻尾まで足の間に挟みながら腰を抜かした。

双子には笑われ、ヒューゴーには冷ややかな目で見られている。


「完全に子供に馬鹿にされているわね・・・」


揶揄われてばかりのコウギョクを見て助けに入ろうとすると、シルヴェーヌさんが私を追い越して駆け寄った。如何やら避けたつもりが、裏腹に心配をかけて逆に注目させてしまったみたい。


「大変、疲れてるナラ。私が抱っこシマス」


シルヴェーヌさんは立ち上がろうとするコウギョクに手を差し伸べるが、当然の様に拒絶。

両耳を抑えながら後退りをした。


「嫌じゃ!お主、耳も尾も撫でまわすでは無いか!」


怯えていたコウギョクだが、如何にか立ち上がると耳を抑えていた腕を下ろし拳を握りしめるとジリジリとシルヴェーヌさんと距離を取り逃げていく。

コウギョクを助けたい気持ちは本心のようだが、視線は動く耳と尻尾に興味津々の様子だった。

だから嫌っているのかと理由を理解し、そんな三人を私とヤスベーさんで立ち上がらせると徐々に森にも戦の痕跡が目に留まる。

特に目立つのは人を食らう魔樹に食された者の装備、そこに武器や白骨が浮かぶ穢れの沼まで発見されたりと、この森で油断すると言う意味を物語っていた。

すると突然、ペトロナが此方を振り向く。


「待ちな、想定外の事態だ」


鬱蒼とした森に大きく口を開けた広場、そこは二つの領土が衝突した事を示す人間や不死人の骸が散乱する凄惨な墓場の様な景色が目の前に広がっていた。

ヒューゴーは祈りを捧げるシルヴェーヌさんを見て苦笑する。


「此処じゃ祈る神が違うだろ。意味がねぇ事をやらねぇで行くぞ」


「イエ、死者の魂 祈るだいじ」


シルヴェーヌさんも元とはいえ修道女、辟易としているヒューゴーに死者への祈りの大切さを語って見せ説き伏せていた。

何とも煙たそうな顔のヒューゴーに、期待を込めたシルヴェーヌさんの見事な感情の対比。

ついには私とヤスベーさんにまで巻き込まれ、死者を弔うよう勧められていく。

双子はともかく、ペトロナはたびたび待たされて明らかに不快そうな顔をしていた。


「・・・私達も祈りましょう」


「ふむ・・・この状況では致し方あるまい」


私達はシルヴェーヌさんの横に並んで跪き祈る仕草をしながらチラリとヒューゴーを見る。

ヒューゴーは鬱陶しそうに顔を顰めるも、待ち続けるシルヴェーヌさんの様子に自棄になったのかゆっくりと地面に漸く跪き皆で祈りを捧げた。

嬉しそうな表情で私達を見るシルヴェーヌさんをあからさまに面倒くさそうにヒューゴーは見上げる。


「ほら、此れで良いだろ?」


「ハイ!ありがとゴザマス!」


祈り終え、シルヴェーヌさんの感謝の言葉を耳にしながら顔を上げて改めて見ると、この広場が小規模だがはっきりと戦場の跡だと気付く。

地面に突いた脛に伝わる熱、何とは言わないが焼けた不快な臭いが鼻に届いた。

ペトロナは焼けた気を拾い上げると渋い顔をしながら呟く。


「火が残っている・・・」


其の言葉につられ辺りを警戒すると、ヤスベーさんが死体の前で手を合わせ「ナムサン」と言い引っ繰り返した。普通の魔族と外見は変わらない、ただ明白な違いが顔に在る。


「単眼種・・・まあ、有り得ない話ではないわね」


ペトロナは苛立ち髪を掻きむしると手を止め、冷めた目つきで此方を見る。

双子はそんなペトロナと私達を見比べ、何故か不安そうにしているようだが心や頭の中までは汲み取れない。改めて見まわすと、所々で焼け焦げた不死人の骸から僅かに煙が上っている。

殲滅の為に火を放ち焼き払った、火が燻ぶっていると言う事は・・・


「皆、周囲を警戒して」


これまでの道程にレンコルの兵士の姿は無く、此処に来てのこの有様。

そして此の時点で転がっているのは恐らく、侵入者を阻み知らせる為の見張りだろう。

それは増援が来る可能性を示唆している。

ヤスベーさんは短く息を吐き、粘土質な柔らかい土を踏み締めるとカタナを引き抜き先陣を切って(つわもの)達の骸の合間を行く。


「未だ森に潜んでいるやもしれぬな・・・」


「そうなると、別の領土の兵が横取りをしに来ているって事か」


ヒューゴーは不死人の骨を踏みつけ、俊敏な動きで先陣を切ろうとするヤスベーさんを追い越すと、進路を防ぎ、斥候なら自分がと制止する。


「そうなると・・・該当する領じゃが」


コウギョクはふむふむと何度か頷くと、表情こそ変わらないが何かを探る様な目でペトロナに目を向ける。その態度にペトロナは嫌悪を隠さず呟いたかと思うと、急に目を逸らす。


憎しみ(オディウム)よ・・・ほんとっ、このままじゃ思い描いた未来に靄がかかったみたいだわ」


ゆらりと髪とほぼ同色の鱗に覆われた尾を左右にくねらせる。

つま先から脳天まで徐々に色素が薄まり、輪郭すら消していく。

擬態して姿をくらますつもりだ。

新たな勢力の参戦を御予感し、ガラクタ団を見限ったのだろうかと私は思った。

そんな判断と考えは納得いく筈が無い、形振り構わず追いかけようと走り出した所で盛大にヒューゴーが足を滑らせ地面に腰をしこたま打ち付ける音が響く。


「おい!こんな時に何処に行くんだ・・・・うぐっ!」


ヒューゴーが地面に座ったまま苦痛に顔を歪めると、同じく捕まえようと飛びついたコウギョクの腕は空を切った。

コウギョクはそのまま踏み止まろうとするも、ヒューゴーの足に躓くとそのまま下敷きにし二人で泥濘に倒れ込んだ。


「逃げおったか・・・だから反対したと言うに」


ヒューゴーはともかく、コウギョクの顔は反省も落ち込む様子も無い。

ペトロナの動向は予測できなかった訳では無い、ただこんなにも早く其の時が来るとは思わなかった。

それは一旦置いておき、双子が取り残されている事に気付く。

二人は互いに顔を合わせ話し合っていたもの、私達の話が耳に入ったのか恐々と顔を上げると、機嫌を窺う。ペトロナにとっても数が少ない同郷の者である二人を何故、残したのだろうか。

ヤスベーさんは双子に周囲の視線が集まる中、屈みこむと二人に視線を合わせ優しく訊ねた。


「ティトにマリルー・・・お主等は如何するつもりか?」


二人は跳躍しようと込めていた足の力を緩めると、ティトはマリルーを庇い拳を握りしめ構える。

ティトは判断に戸惑うも、振り上げた腕を下した。


「ペトロナの指示に従っていれば楽と思っていたけど・・・・・やっぱり、ボクはアンタ達につくよ」


兄のティトは頭を振るうと固く結んでいた唇を解きはっきりとそう言い切った。

マリルーも戸惑いながら躊躇するも、顔を上げ背を見つめては意を決したように声を上げる。


「うぅ・・・兄ちゃんが言うならアタシもっ!」


魔族として異界人の下につく事は屈辱と教えられて層にも拘わらず、二人は幼いながらも兵士として勤めてきただけあり、誰かに頼る道より戦う事を選んだらしい。

そうは言っても無茶は私もヤスベーさん達も考えていると思う。

こうなれば的確な配置は決まっている、お目付け役として適格な人物もいるしね。

私はちらりとヒューゴーを見る、視線が自身に突き刺さるのを感じてか、嫌悪や悪い予感を嗅ぎ取った時の顔で此方を見上げた。


「子守をやれとか冗談じゃないぞ」


じっとりとした目で私と双子を交互に見つめ、ヒューゴーは頬を引きつらせる。

こちらは何も言ってはいないが、如何やら悟ったらしい。

なので一押しをしてみる。


「そこを何とか!」


「お、お願いだよ兄ちゃん!」


ティト達と共に必死に頼み込むが、死体漁りをしつつ今度は無視を決め込む。

途方に暮れかかっていると、シルヴェーヌさんを避けて私を盾にしているコウギョクはヒューゴーの発言を煩わしく思ったらしくそれを鼻で笑った。


「アメリア、子供に子供の世話は酷じゃろう」


コウギョクは扇を開き、口元を隠しながら煽る。

何とも言えない挑発的な表情を浮かべクスクスと笑い声を漏らし、ヒューゴーを煽ると確信があるらしく、私には扇で隠した勝ち誇ったような顔を見せつけてきた。


「種族を馬鹿にすんな!俺は大人だ!」


案の定、ヒューゴーは奇麗にコウギョクの罠に引っかかる。

それに味を占めたのか、更なる挑発をするコウギョクは扇を口元から外し、悪い笑みをヒューゴーに見せつけた。


「ほう?どうだか?」


これにはヒューゴーも自尊心と面倒臭いと言う気持ちの戦いに終止符を突けて大口をたたき、見事な墓穴を掘ったのだった。


「あー、うるせぇな。できるに決まってるだろ!」


本人がそれに気付いたのは頭に上った血が下がった直後、これが罠と解り肩を落とした。


「宜しくな!師匠!」


「仲良しなコト、良きデスネ」


意外と図々しい双子に、その光景を微笑ましそうに見るシルヴェーヌさん。

話は戻りるとインウィンディアへと攻め込み、ガラクタ団と競う相手の存在に気付いたヤスベーさんはやけに余裕の表情。


「では、ペトロナ殿の後を追おう。好敵手に先を越されたまま、約束を違うなど不義理な事はできぬからな」


ヤスベーさんの手の甲には、ペトロナの居場所を示すかのように動く神術陣の欠片が輝いていた。


「そうか、バラハスさんの・・・!」


まさかのバラハスさんのお節介が功を奏したらしい。

シルヴェーヌさんは無関係にも拘らず、満足気な声で頷く。


「ウンウン、用心・・・越したないでス!」


然し、私が気になったのは清楚な修道服に似つかわしくない、数珠つなぎの複数の球体。

シルヴェーヌさんの事だから炸裂玉と同様に危険なのだろうが、如何にも不安が過る。

ヤスベーさんにかかった神術と戦場に点在する痕跡を追うと、ぴったりと行方が合致しており、ペトロナが単独で行動している事が明らかになった。

そして、その行く先で見たのは・・・・悪夢の光景だ。

本日も当作品を最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。

如何にかペトロナ達の協力を得るも一波乱、新たな舞台で繰り広げられるは何か。

次回までゆっくりとお待ちください。


*新たにブックマークを登録して頂き、心より感謝しております。

そのうえ、「いいね!」まで頂けて、思わず狂喜乱舞してしまいました♪ヾ(๑╹ ▽╹)ノ

とても執筆の励みになりました、ありがとうございます!


**************

次回も無事に投稿できれば10月14日20時に更新いたします。

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