過去を変えたいと思いますか?
小説というより、ただのネタ書きに近いです。
――過去を変えたいと思いますか?
「え? 街頭アンケート? そうだね……俺は変えたいとは思わないな。だって今幸せだし。
……そりゃあ、『あの時こうしておけば良かった』って思うようなことはいっぱい有るけどさ。それがあったから今、どうするべきかが分かるわけでさ。
いっぱいドジって呆れられたから、中田くんの頼りになれる男になれたんだからさ。過去を変えたいとか思ったことないな」
――今、幸せなんですね。
おめでとうございます。
――過去を変えたいと思いますか?
「ぬ……! 貴様もしや世界改変機関の者か……? 生憎だか俺は貴様らのような者には誑かされないぞ。
なぜなら俺は邪神の使い……我が身に宿る力を持ってすれば、出来ないことなど限りなくゼロに等しい……つまり!
過去ではなく! 今を変えることが出来るのだ!
もし貴様がその邪魔をするのなら、邪神の力でお前を無へ還すが……くっ! な、なんだ……!?
右目が……疼く……!?」
――今が楽しそうなので、別に過去を改変したいとか思ってなさそうですね。
失礼しました。お幸せに。
――過去を変えたいと思いますか?
「なんでだよ明智ぃぃいいいいいいい!!!! なんであそこで先生にチクるかなぁぁぁぁぁ!!!?
良いじゃん別にエロ本こっそり読んだってよぉぉぉおおおおおおおお!!! 俺だって年頃なんだよおおおおおおお!!!!
そもそも明智お前だって興味津々だったじゃん! 開いてたエロ本見に来たじゃん! 『スッゲー……』とか言ってたじゃん! 鼻血垂らしてたじゃん!?
なのになんで先生にチクったんだよおおおおおおおおお!! 兄貴のだって言ったじゃねーかよおおおおおおおおおおお!!!」
――あの……?
「くっそ……こうなったら明智の溜め込んでる同人誌、全部焼き討ちにしてくれるわ!!
全部火に焼べてその周りで輪になって踊ってやるわぁぁああああああああああ!!!!
黒田ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 付き合ええええええええええええええええええええええええ!!!!」
――……え? 何今の。えっ?
――過去を変えたいと思いますか?
「出来ればノブノブと出会った事を無かった事にしてほしい。もうあいつ嫌だ。なんで俺巻き込むんだよ。俺カンケーねーじゃん。百パー巻き添えじゃん。飛び火じゃん。ふざけんなあのロン毛うつけ。ロードローラーに轢かれろマジで」
――あ、いつかの黒田さん。
では、過去を改変するということでよろしいですか?
「あ、ちょっと待って電話――はいもしもし黒田ですけど。
……え? 『明智の同人誌で焼き芋しようとしてたら、本にうじがわいててビックリしてひっくり返ったら近くの石に頭ぶつけて……』記憶喪失になったぁぁぁぁぁ!?
なにその『本のうじの変』!!
面白そうじゃねーか!!! 病院どこ!? 今から嘲笑いに行くから!!
じゃ! そういうことでおじいさん!!)
――えー……? ちょっ……えー……?
ちょっと……えー…………?
×
「……もうこの仕事辞めたい」
「悪魔が何言ってんだよ……! マジでウケるんですけどぉ……! プククク……ッ!」
「死神お前その鎌で頭切って仕事俺と交代しろよ」
「K★O★T★O★W★A★R★U」
「うっざ」
×あとがき×
書く時間が思いの外なくてこのような形になりました。
暇潰し程度に目を通していただければ幸いです。
今回登場したのは悪魔、知崎、中田(名前だけ)龍堂寺、織田、黒田、明智(名前だけ)、死神でした。
戦国系の名前を持っている奴は、なんとなくお察しの通り歴史的大名の生まれ変わりだとかそういうやつです。
他に言う事は有りません。
それからこちらに来るのはごく稀になりそうですが、企画の小説は締切に上げていく所存です。
趣味で投稿ですが、長編を書き直したいとか思いながら未だ手をつけられないので、悶々しています実際今。
それでは、相方の雪野さんに! 課題で山積みになるスケジュールと! 裾上げに悪戦苦闘させる針やらと! 落書きしたいけど異様なまでのプレッシャーでなかなか隙を見せてくれない先生に! そしてこのネタを見てくれたなろう利用者様に! 感謝を込めて!
ご閲覧ありがとうございました!