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1.自販機とジーニアス

 キリヤが自販機の前に立ち財布を取り出すと、中にはやたらと小銭が入っていた。通りで財布が重かったわけだ。小銭を数えてみると、百円玉が九枚に十円玉が七枚、他にも五十円玉と五円玉と一円玉が数枚ずつ入っていた。

 なんだってこんなに小銭が入っているんだ? キリヤは心の中でそう問いかける。僕はレジでは小銭調整をする紳士だというのに。

 なぜこんなに小銭が入っているのか、ここ数日のレジでの光景を思い浮かべたが、心当たりはまるでなかった。

 キリヤは少しの間その小銭の量にショックを受けたが、すぐに閃いた。彼は百円玉を一枚、十円玉を七枚の計百七十円を入れて、百二十円の缶コーヒーを買う。自販機は缶コーヒーと、五十円玉一枚を吐き出す。哀れ、哀れなり。所詮は機械だった。コンビニでは使えない禁断の技だ。こうして彼は缶コーヒーを手に入れ、大量の小銭を減らし、五十円玉一枚にコンパクトに両替する事が出来た。

 そしてキリヤは声高々に宣言する。つまり、…………僕は天才だった。サンキュージーニアス。Q.E.D.(証明終了)。




 ──────────────くだらない冗談だ。

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