ジャックと風術師 そして、
「なぜっ、オレがっ、女装をっ、しなければならないっ!!」
ジャック君はなぜか涙目になりながら怒りました。
まあ、どうしたのかしら?
私達が来る前にいじめられていたのかした?
いや、きっとカルシウムが足りてないのね。
「煮干し、だべます?」
「食べねーよっ!」
美味しいのに。
あとカルシウムと言ったら……。
「牛乳飲むと、背が伸びるらしいですよ?」
「よけいなお世話だっ! 関係ないし!」
「ひ、ひどいわジャック君。私が可哀想な身長の為に一生懸命考えた事を、一途両断するなんてっ!」
「今考えただろ、絶対、それ!」
「はい」
「あの……一体全体、これはどういう事で?」
後ろには、レウス君とあのウィルト君が居ました。
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深夜。
独り、ジャックはそこで待つ。
行くべき場所に行けなかった迷い人を。
そして――
「おい」
「……なんだよ」
現れたのは、待ち人ではなくレウス。
それに、ジャックは不機嫌に応じた。
「なんで、探そうとしないんだ」
「……」
あいつから聞いたのか。
そう、考えながらも答えない。
「この場所で何時まで待つつもりなんだよ」
「……居候には関係ないだろ」
「あぁ、そうだな」
さっさとレウスは去ろうとする。そして。
「ただ、後悔だけはするなよ」
そう、言い残した。
「いまさら、何を後悔するって言うんだ」
いまさら。
本当にいまさら。
「お前は、どこにいるんだ……グレーテル」
それは、誰も知らない。
……いや、一部の者達を除いて、誰も。
……ようやく、続きが書けました。
なんというか、ラストは見えているのになかなか書けませんでした。すみません。
もう少し……あと数話で完結予定です。
今後も不定期投稿となります。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。




