ジャックとキャンディーと―――
いろいろと、突然の衝撃事実発覚です。
第三十話
ジャックとキャンディーと――-
人気のない道を、旅人とは思えない三人が歩く。
「なんでお前がここにいるんだああああ!!!!」
「あらあら」
ジャック君と私の横には、レウスが居ました。
首都から離れた隣町を出てすぐに、追いついて来たのです。
「なんでって、キャンディー様を追いかけてきたに決まってますけど」
「キャンディー様って……こいつに様付けって……」
なぜか、呆然自失のジャック君。
まあ、酷いわ。
こう見えても結構な実力者として巫子の間では頂点に立ってたのに。
「キャンディー様、私も行きますからね」
「どこにです?」
「キャンディー様の行く所に」
……。
「はあぁっ?! これ以上厄介事を増やすなよ……」
確かに、レウスがついて来るとか厄介この上ない。
それよりも、気になることがいくつか。
「……どういうつもりです? 私を逃がすとか、裏切ったとか……何が目的なんです?」
「そう言えば、言ってませんでしたね。私は……貴女が好きです」
「……」
さて、行こうかしら。
「ジャック君、さあ、行きましょう」
「おいおい。告白されてスルーかよ」
「だ、だ、だって、なんで、なんでレウスがそんな事を言うんですか! こんな所で!!!」
「だから、あの塔から逃げるために地下組織に情報を流したりしました。どさくさにまぎれてキャンディー様を連れ出そうと思ったんですけど、こいつに邪魔されて……」
こいつとは、ほかならぬジャック君のようで……。
まあ、確かに。
「……なんでそんな」
「だから、キャンディーが好きだかです! ……約束したはずです。絶対、あそこから逃げると」
き、記憶にあるようなないような……。
「そんな昔の口約束……」
「そう言う事ですので、私も一緒に行きますから」
「なんでだよっ!!」
「こんなガキに、キャンディー様を任せられませんから」
「オレはガキじゃねええええ!!!」
……こうして、私はジャック君とレウスとルクシードベルク巫国を後にしたのです。




