ジャックとキャンディー そのに
なぜか挿絵ありです。
背景が白いのは、気にしない方向でお願いします。
第二十六話
ジャックとキャンディー そのに
「ジャック君……」
崩れていく教主塔に、なぜかジャック君が居ました。
「なんで、こんなところに」
「なんでじゃない。……お前はっ」
「そう言えば、言ってませんでしたね。私は、記憶を思い出しました。元いた場所に戻ることができました。今までありがとうございました。では。行きましょう、レウス」
「いいのですか?」
「行きましょう」
彼と、話したくない。
早く、ここから消えて欲しい。
「待てよ!」
「なんですか」
「逃げるぞ」
「どこに」
「ここじゃないところに」
……。
どう、して?
どうして、ジャック君が、そんな事を言うの?
「私は、ここで一生を過ごすのです。……貴方は、ジャック・オ・ランタンで、あの屋敷で迷い逝けなかった霊達を迎えるのでしょう? なぜ、ですか」
「オレだって知らない! なんでこんな事になったのか、オレだってわかんねえよ! とにかく、ここから逃げるぞ!!」
そして、レウスが前に立ちふさがりました。
「キャンディー様に、近づくな」
「……誰だ」
「侵入者に名乗る名などない。キャンディー様、お下がりください」
「……」
その声に従って後ろに下がると、またどこかで爆発が起こった。
「おい、こんな所で争ってる場合か! ここもすぐに崩れるぞ」
ジャック君の言うとおり、だと思う。
でも、レウスは無言で剣を構え、術を発動しようとする。
たしか、レウスはかなり優秀な剣士であり、術師だと聞いたことがある。
「ちょ、まて! 話を聞け!!」
「聞く必要など、ない!!」
術による効果か、風を纏った剣をレウスは振るう。
それを、ジャックは後ろに下がって逃げのび、白銀の鎌を其の手に出現させた。
「くそっ。どうしてオレのまわりには人の話を聞かない奴が多いんだよ!!」
一揆に距離を詰めたレウスの一撃を鎌の柄で受け止めると、はねかえす。
そして、その鎌を横に振るった。
それに反応したレウスは、すぐに距離をとる。
「子どものくせに……」
「うっせえ! お前より長生きだ!!」
鎌を振り回すジャックに、レウスは容易に近づけない。
巨大な鎌と剣のリーチの差が、レウスを劣勢に立たせていた。
しかし、
「くそ……」
また、爆発が起こった。
それも、すぐ近くで。
「……っち」
地面が揺れる。
それと同時に――
「キャンディー!!」
「え……?」
突然、地面が消えた。
正確には、地面が崩れ落ちた。
画力が欲しいです。
レウスがアス●ルに見え……いや、気のせいです。




