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プロローグ
とある本屋の地下、一定の人しか知らない地下図書館がある。
「なんでも揃っている」
ビブリオマニア(愛書狂)の間では見つけることが難しいため、そう言われている。
「ただの本屋の地下図書館がこんなに見つけずらいわけがない」
とも言われている。
ただ、その図書館はある高等学校の図書館とつながっており、その学校の図書委員が取り仕切っている。
いつも高校の方の扉から客が入るため、片方の扉は基本的には閉まっている。
だが、その扉を開けれる者が一人だけいた。
図書委員会委員長
毎年、本が好きな優秀生から面接・試験・投票で選ばれる。
そこを勝ち抜いたものこそが、真の[Bibliomania]ビブリオマニアだと信じられた・・・。
プロローグ
何年も使ってないような古びた扉を少女は開け、隣にいる猫が扉の内側へ入ったと確認して扉を閉めた。
扉の隙間から風が吹き、少女の髪が揺れる。
少女は暗い部屋の中、一冊の本に手を伸ばし何冊も積んである本の山の上に座った。
そして本をひらいた。