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現世続行〜ご都合な展開とかねぇから  作者: ナナシア
第1章_異界との接触
17/17

17話_バトルロワイアル_原生林での死闘4

頭を撃ち抜いたイラン人の死体の所持品を漁りながら思いにふける。


ここに来てから倫理観が失われていくのを感じる。

でも元々聖人だったわけでもない。


俺は昔から何となく自分の将来を諦めていた。

だから、別にこれから俺が何人殺してももう関係ない。

どうせ幸せにはなれないのだから。


都合よくお金持ちの元に生まれた訳でもない、頭が良い訳でもない。

カッコイイ見た目をしている訳でもない、コミュニケーション能力が高く人から好かれた事などない


夢も希望もなく何故生きているか?

理由は単純、死ぬのが怖いから、ただ生きるために生きている。


一言でいうと、俺は()()()()()()()()()()()()()()()()


ただ、それだけだ。


そんな事を考えていて、現実に呼び戻された。


この辺り、異常に血なまぐさい。

普通の霧から血の霧に変わっている。

俺自身がもう血まみれではあるが、おかしい。気持ち悪くては吐きそうになる。


その霧の中から影が2つ現れた。


小さい子供を抱えている女性。


その女性はお化け屋敷から出てきたかのような幽鬼のようにな風貌だった。

そして、ぐったりとした子供を抱きかかえていた。


「まだ生きてたとは意外だね。」


「ええ、私は生きられるわ。でもこの子はもう。」


子供は干からびているように見える。


「こんなミストサウナ、大の大人でもで耐えられないさ。」


「ふ、うぅ・・・・」


「泣くと水分が持ってかれるぞ。」


「この子ね、一昨日までまで生きてたの、喉が渇いた、水が飲みたいってずっと言っててね。」

「でも水場なんてない、だから私の血を飲ませようとしたけど全く飲まないの」

「お母さんが痛い思いしてまで飲みたくないって」

腕には木の枝で突き刺したような生々しい傷が黒ずんでいた。


「だからね、他の人を殺してその血を飲ませようとしたのよ」

「でも、この子、そんなお母さん見たくないって言ってどこかに行ってしまって」

「そして、見つけた時にはもう。こんな姿になって。」

亡骸を抱えながら涙をぽろぽろと流す。


「そりゃ災難だったな。」


「もう私には生きる理由はない、だからもう・・・人を殺すか自殺するかしかなかった。」

「でも、自殺することはできなかった。」


「なんでだ?」


「この人が邪魔するから。」

そう言い、女の背後から鎧武者のような見た目の、2mは超えるであろう大男が現れた。


「なに!?」

最初にあの縄文風の女に対して食って掛かった女性はいたが、あんな派手な見た目の男なんて居たか?


「なんなんでしょうね、この御方は。私もわからない、けど人を殺して居るうちに私の背後から視線を感じるようになった。」


「出てきたのよ、影の中から。」

「そして私の意志に応じて殺して回ってくれるようになった。」


「1つ聞くが、お前何人殺した?」


「あんたで、78人目よ。」

その目の奥には、さっきの消え入りそうな目ではなく、どこにぶつけたらいいかわからない憎悪が渦巻いていた。


殺した人数に驚く前に、鎧武者が薙刀を降りまわして突っ込んでくる。

拳銃を向けて引き金を引いた。


硝煙の匂いが漂うが、鎧武者は止まらない。

確実に腹に向けて撃ったが、外したのか。


鎧武者が3mの距離に入ったので、再度もう一発確実に狙いを定めて引き金を引いた。

だが当たった感じはしなかった。


「なに!?」


鎧武者が薙刀を降り下ろすのに合わせて、大きく身を捩って躱す。

後ろにあった大木の幹が真っ二つに切断され、倒木した。


「なんだこの力は・・・!」


銃弾はこいつに当たらず、こいつの薙刀は干渉してくる。

そんなセコイ現象が目の前に起きていた。





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