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精神的ダメージ3
お二人が気になる
お二人はお休みになった。
かなり疲れた様子で、憔悴してい流様子だった。
にも関わらず、女は保護者として最後まで太刀振舞った。
これは尊敬に値する。
「で、局長」
「はっ」
「今後、あの二人への対応は?」
「私が全責任を負います」
そう言うしかない。
死者が出なかっただけ奇跡だ。
当面は宮殿に滞在が許されるが、先々の事は考えなくてはいけない。
陛下の怒りと苛立ちと憤りは当然だ。
今後、出来る限りの事をするしかない。。
何より、この国危機的状況を救える手段が無いままだ。
そこへメイド長が入ってきた。
深く優雅な一礼は他に無い。
「お二人は?」
「お二人とも、泣きながらお眠りになりました」
え? 泣きながら? 二人とも?
その目が明らかに責めている。
ああ、胃が、胃が痛い。
やっぱり〜!