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ダンジョンから帰ったら戦利品の確認ですよね!

◆◆◆ダンジョンから帰ったら戦利品の確認ですよね!◆◆◆

「おはようございます。」


いい朝ですね!


「そうか。」


なんだか、キリコさんはお疲れのようです。


「ギルドに行きましょう?いくらになった楽しみですね!」


「我は休ませてもらおう。有事なら呼べ。」


「わかりました。じゃぁ、行ってきまーす。」


「うむ。」


宿屋のおばさんへの挨拶もそこそこに、私はギルドへと向かいました。


昨日までダンジョンだったので、今日はお休みの予定なんです。


ダンジョン村のいいところは~どこですか~

魔物は出るし、物価はた~かい

それでも人が集ま~るのは

そこに、ダンジョンがあるからさ~


「あ、コッコです。まてーっ!」


※コッコ:鶏のように卵を産む生き物で姿はアヒル。やっぱり飛べないけど泳げる。


Dua! Dua!

Dua Dua! Dua Dua!

ボチャン ボチャン ボチャン


「池に逃げられてしまいました。あ、薬草が生えてます。」


道端で当り前のように薬草が茂っていました。


こんな道端に生えているのは、ダンジョンの近くだからでしょうか?


「ここまで大きくなっちゃったら、役に立たないのかな?よいしょっと。新芽の部分だけならたぶん大丈夫だよね?」


後で聞いてみよっと。


ふんふふ~ん~


「サリアさん、おはようございます。」


「おはよう、ヘンリエッタちゃん。査定できてるよ。」


サリアさんが向こうのカウンターを指で示しながら教えてくれました。


「ありがとうございます。受け取ってきますね。」


「うんうん。冒険者はやっぱりお金が大事だね。」


査定のカウンターでは、強面のおじさんが待ち構えていました。


「らっしゃい。昨日の査定だろう?キッチリできてるぜ?こいつが詳細だ。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●長剣  鉄製  品質:初級 特殊効果:MP+21

 査定額:小金貨2枚

 特殊効果の使い勝手がいい。刀身だけ残して装飾を豪華に変えれば見栄を張った低Lvの坊ちゃんにはぴったりだ。


●鎖鎌 鉄製 品質:中級 特殊効果:プッシュ発動[中級]

 査定額:銀貨1枚

 引き寄せ系の武器でプッシュは最悪だな。ついていない方がマシだった。


●大剣 鋼鉄製 品質:中級 特殊効果:斧術[入門]

 査定額:小金貨2枚

 ほとんど素材の値段だな。


●回復ポーション[中級]

 査定額:銀貨3枚

 普通のダンジョン産回復ポーションだな。


●大剣 鉄製 品質:上級 特殊効果:なし

 査定額:銀貨3枚

 いい鉄が取れそうだ。


●豪華な弁当箱 品質:上級 特殊効果:護+129

 査定額:金貨4枚

 こいつを加工して盾にしたらいいんじゃないか?


●『神授聖水のごとき加護を放っているように見えるだけのただの水』 品質:達人級

 査定額:なし

 すまん。なんかすごいものなのかと思ったがただの水だった。鑑定料はこちらで持とう。


●長剣 鋼鉄製 品質:上級 特殊効果:毒発動 速+1

 査定額:金貨40枚 応相談

 MPさえ込めれば無限にテトラクロロエチレンを生成できるようだ。魔石を作るより稼ぎがいい。


●杖 銅製 品質:中級 特殊効果:毒発動

 査定額:なし

 上記の長剣と同様にMPさえ込めれば無限に硫化水素を生成できるが有害指定物のため申し訳ないが当局へ提出させていただきます。


●鍋 合金(銅 アルミ クロム等)製 品質:上級 特殊効果:なし

 査定額:金貨6枚

 鍋にしておくのはもったいないほどの美術品だ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「その内容でいいか?キャンセルの場合は鑑定料をもらうぞ?」


「あの、毒が出る」


「ああ、杖はもうどうしようもないんだ。あれはマジで危ないからな。」


「いえ、それはいいんです。でも、ロングソードの方がなんか高いので・・・。」


「そっちか。この、テトラクロロエチレンっていうのは毒ではあるが、役に立つんだ。割のいい内職に使えるんでそれなりの額で買い取れるってわけだ。」


「へぇ、そういうものなんですね。じゃぁ、この値段でお願いします。」


「お、そうか?じゃぁ、合計で12,740,000園な。ちゃんとあるか確認してくれ。」


「え、あ、はい。」


お金の方も用意してあったんですね。すごい金額なのに・・・。


えっと・・・金貨が・・・50枚あるから・・・・・えっと・・・・・・。たぶん大丈夫!!


「ありがとうございました。その、鑑定も出来るんですよね?この指輪もお願いしていいですか?あ、それとこのおなべのふたも。」


私は、売りに出さないで後で鑑定する予定だったそれらを提出しました。


「お、いいぜ。鑑定料は・・・ざっと見た感じ小金貨2枚と端数だが、まとめて小金貨2枚って所だな。特にそれが高そうだ。」


おじさんが銀色の指輪を指差してそう言いました。


「そうなんですか?えっと、よくわからないけどそれでお願いします。」


「よっしゃ。さすがに時間かかるから、適当に時間潰してからまた来てくれ。」


「はい、じゃぁ、お買い物に行ってきます。」


「おう、そうしてくれ。」


私は軍資金を手に、市場へと繰り出しました。


ふふ~♪まずは靴屋さんにしようかな~?





ヘンリエッタちゃんの所持金計算していて気が付きました。

めっちゃお金持ってるーーーーっ!!!!


しかも全然使ってない。

金貨にしてだいたい540枚…。

まぁ、Aランクは買えないんですけどね。


Aランク魔物=勇者相当

1億園程度では買えませんよ。インフレというやつです。

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