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ぱぱっと宝箱を回収です

◆◆◆ぱぱっと宝箱を回収です◆◆◆

これといって強い敵も見当たらず、転移装置が見つかってからもせっせと宝箱を回収してこの階を制覇することが出来ました。


制覇したからといって何かもらえるわけではないんですけどね。


どの宝箱も地面に埋めてあったので回収が大変でしたが、土はさらさらなので他よりは掘るのが簡単でした。


手に入ったお宝はこんな感じです。


1個目

なんだか高そうなお肉。霜降りです!


2個目

毒が滴るロングソード。持っていると垂れてくるのであぶないです。


3個目

銀色の指輪と杯と皿と燭台とパン。スケルトンが持ったらスケルトンさんが溶けてしまって、落としてひしゃげてしまったので指輪とパン以外は置いてきました。


4個目

帰還アイテムが入っていました。1個で1パーティーに効果があるので予備ですね。


5個目

毒っぽいポーションが3本入っていました。通りがかったゾンビに投げつけたらムキムキになったのでびっくりしました。


6個目

毒の滴る杖が入っていました。変なの入れるのやめて欲しいです。


7個目

豪華なおなべが入っていました。宝石と金色のなにかでぴかぴかです。おなべの中身はシチューだったのでおいしくいただきました。


「一周しちゃいましたね。」


「ここまで弱いと同じアンデッドとして悲しくなるな。」


「しょうがないですよ。おっきくなっただけのゾンビとか、動く鎧とかいましたけれど、どれも普通でしたから。」


剣の腕がすごいとか、凄い魔法を使えるとかいうのが1体もいませんでした。


「おそらく、“魂を刈り取る亡者”にリソースを注ぎ込んでしまったのだろう。次の階に期待だな。」


「えー、もうLv上げは疲れました。荷物も増えてきましたし、そろそろ帰りましょう?」


道中見つけたゾンビとかを地道に、ほんとうに地味に倒してきたので結構Lvが上がったと思います。


「見るだけならいいだろう?つまらなさそうなフロアだったら帰ればよい。」


「いきなりボス戦とかはないですよね?」


「それならそれで我が倒してくれよう。」


「そういうときはすぐ戦って解決しようとするから困ります。ボスだった時も倒した後に先へ進まずに帰りますからね?」


「ふむ、まぁ、いいだろう。」


この階での探索を終えた私たちは、既に見つけていた転移装置へと向かいました。




転移装置を起動して次の階に行ってみると、そこはただ広くて何もないエリアでした。


草も生えていません。


土も不自然に平らで、ちょっとした段差すらないただただ平坦な地面が広がっています。


「宝箱の気配どころか、土以外何もなさそうです。」


「恐ろしく広い。面倒だが、何の危険もなさそうなのに探索すらせず帰ると後の気がかりとなろう。食料もある事だ、飽きるまでは調べるとしよう。」


「それもそうですね。1個くらいは宝箱が見つかるかもしれません。」


てくてく

  てくてく

    てくてく


「もう疲れましたぁ。景色が全く変わりませんし、本当に進めているのですか?」


「魔法の気配はせぬが、どれ、久しぶりに乗せてやろう。人化解除!」


キリコさんが巨大な怪獣になって乗れ!と言わんばかりに地に伏せています。


「ロイヤーたちは送還すればいいけれど、荷物を持ってくれているスケルトンさんたちはどうしよう・・・。」


そうつぶやいて困っていたら、キリコさんがひょいひょいとスケルトンさんたちが持っている荷物を背中に放り投げて、毛でからめとりました。


「あの、走ったら落ちますよね?わわっ!」


私も背中に放り投げられました。


「もぅ、あぶないじゃないですか。Lvが低かったらケガしていましたよ?」


荷物をみると、闇っぽい魔法がかかっています。


「えっと、これで落ちない?ということですか?え、あ!ちょっと!いきなり走り出さないでください!!」


私は必死にキリコさんの背中にしがみつきました。


キリコさんはとっても早いので、目まぐるしく周囲の景色が・・・変わりませんけれど、とってもすごいスピードが出ていると思います。


障害物がないのでその点は安心ですね。


でも、振り落とされたら大ケガしてしまいそうです・・・。


「荷物は、大丈夫みたいですね。私は今は大丈夫そうですけれど、疲れたら手が離れてしまうかもしれないので、お願いしたらちゃんと止まってくださいね?」


RAAAAAAAUUUUUUUARRA!!


「何言っているのかさっぱりです・・・。」


久しぶりに思いっきり走れて気分を良くしたのか、なんだかいつもよりはしゃいでいるような気がしました。




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