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透視

◆◆◆透視◆◆◆

あれから、当てる場所をいろいろ変えてみたり、いろいろと攻撃を当ててからメイクアンデッドをしてみたりと試してみましたが、あまり変化はありませんでした。


「お、魂入りが来たぞ?」


「今度こそ霊視の魔眼で倒したいですね。」


レッサーデミリッチは倒すと魂を吸収できたのです。


燃やすと魂が浄化されてしまうのか吸収できませんでしたけれど、普通の魔物は燃やしても魂を吸収できるので魂が飛び出しやすくなっているんじゃないかなって思います。


「バラバラにしても、真っ二つにしても吸収できなかったからな。

やはり、核をどうにかせねばならぬのだろうが、ほんの少し傷を入れただけで壊れる。

しかも、核を壊すと普通のゾンビやスケルトンになってしまうというのが面倒だ。

経験値は入るからそれも倒せば2度おいしいと言えなくもないが。」


「そもそも、核を攻撃できるなら霊視の魔眼を使う意味がないですからね。このまま魂を見るなら・・・透視なんて覚えれたりしないかなぁ?」


【SPを消費して透視を取得します。種類を選んでください。】

消費SP1

透視攻撃[入門] 透視耐性[入門] 

透視付与[入門] 透視発動[入門]


「あ、覚えられるみたいですよ?どれがいいかな?」


「待て、透視のスキルを覚えていると不審な目で見られるのではないか?」


「不審な目で、ですか?」


キリコさんが自分を指差しています。


「んー?」


「服だ、服。透視できてしまうだろう?」


「え?あ!そ、そんなことしません!!」


「例えしないとしても、しないという事を証明するのは難しく、祭り上げるのは極めて容易だ。だが、着想は良い。つまりは、核やら何やらで覆われた魂が見えればいいのだろう?」


「言っておきますけど、オーラとかは見えませんからね?」


「わかっている。気絶というのはどうだ?魂というか精神が抜けるような状態になる・・・事もあるやもしれぬ。」


「なるほど、気絶ですか。たとえ霊視できなくても見ただけで気絶させられるならすごそうですね。」


【SPを消費して気絶を取得します。種類を選んでください。】

消費SP1

気絶攻撃[入門] 気絶耐性[入門] 

気絶付与[入門] 気絶発動[入門]


「こっちも覚えられるみたいですよ。」


「む、今気が付いたが、そもそも、アンデッドに気絶の効果があるのか?」


「そういえば、どうなのでしょう?でも、気絶なら犯罪系すきるじゃないし、教会でスキルリセットしてもらいに行っても大丈夫だから試しにとっても大丈夫、ですよね?」


盗技とか、鍵開けとかの、犯罪に使えるスキルをリセットしに行くとしつこく調査されるそうです。

透視は・・・どうやって調査するんだろう?

でも、睡眠とか毒とかも犯罪に使えるのに、一般的な状態異常スキルだから調査はされないんだそうです。

私には境界がよくわかりません。


「ランクを上げれば大丈夫だろう。

識別との兼ね合いはあるが、結局はランクさえ上げておけばどうにかなる。

そのためのLv上げだったのだがな・・・。」


「1SPなら小金貨1枚でリセットできますし、それくらいならいいかな?

レッサーデミリッチもなぜか近づかないと襲ってきませんから、MPが少なくなるまで挑戦してダメそうだったら効果が無いって事にしましょう。」


「襲ってこないのは、暗視のランクが足りないからだろう。」


「え、薄暗いけど、そんなに暗くはないですよ?」


「遠くまで見えないのだろう。

音に反応しているのであれば、もうとっくに襲い掛かってきているはずだがそうでもないようであるし、後ろから近付けば気が付かれることもない。

所詮元は人間といったところか。」


「実は音も聞こえていなかったりしませんよね?明らかに声の届かない位置にいるスケルトンさんたちに指示を出しても何故か聞いてくれるみたいですし・・・?とりあえず、気絶付与[入門]を取ってみますね。」


私は霊視の魔眼に気絶付与[入門]の追加効果を追加しました。


「気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与。うーん、もしかしてダメなのかなぁ?」


「入門だから100回連続で失敗という事もあるぞ?とにかく数をこなさねば分からぬな。」


「えー・・・。気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与、気絶付与」

【霊体を捉えました。魂を吸収しますか?】


「あ、できました!はい、吸収します。」


【魂を吸収しました。魂を1獲得。】


これで、レッサーデミリッチの恰好をしたゾンビになったはずですよね?


「メイクアンデッド!」


【ゾンビをゾンビとして復活させますか?】Yes No


はい、お願いします。


見た目に変化はないけれど送還できました。


「やった♪ついに倒せましたよ!」


「おめでとう。

気絶付与が効くアンデッド相手ならいい経験値になりそうだ。

ふむ・・・・気絶付与のランクを上げれば生物にも・・・

いや、その場合はかなりランクを上げねばならぬか?

なんにせよ、1対1であれば気絶させるだけでもかなり強力・・・。」


「え、ほんとですか?」


「識別よりもこちらを上げた方が役に立つやもしれぬ程度にはな。」


「えへへー、じゃぁ、初級に上げておこっと。これでライネルさんに勝てるかなー?」


【気絶付与[入門]を強化しますか?5SP】Yes No


「気絶が効けばな。もし効くならば、気絶している間も重ね掛けできるのだ。相手が人間ならば決着をつけられてもおかしくはない。」


「これで私も中級冒険者です。」( ̄ー ̄)


「それについてはノーコメントとしておこう。」



キャーヘンリエッタちゃんのえっちー!


という展開はありません。たぶん。

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