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とても豪華で価値のある特に効果のない弁当箱

◆◆◆とても豪華で価値のある特に効果のない弁当箱◆◆◆

「ふあー・・・、おはようございますぅ・・。」


「起きたか。あれからかなり進んだ。腹はすいているか?水はどうだ?」


「んー?寝起きだから、そんなに減ってないですよ。でも、ちょっと口の中が渇いているかなぁ。」


「水か・・・、やはり水か・・・・。」


なんだか、キリコさんが深刻そうです。


「どうかしたんですか?」


「寝ている間に掘り起こした宝は宝石であしらわれた弁当箱にちょっとした食事と指輪が入っていた。これだ。」


キリコさんがなんだかキラキラした箱を取り出しました。


開けるとごはんにハンバーグ、ごぼうにポテトスティックとお野菜に漬物が入っていました。


「あ、フォークに指輪が刺さっています。指輪が増えてきましたね!これも鑑定していっしょに装備・・・あーっ!!前に見つけた指輪を鑑定していません!!」


これでは装備できません。(´・ω・`)


「どうせもうLvは10を超えているのだろう?無いよりは役に立つだろうが、どうせ大して変わらぬ。それよりも水だ。水がなければ話にならぬ。アレを濾過した水を飲む勇気はあるか?」


アレ。

それは毒沼の事です。


黒くてドロドロしていたり、油っぽい何かが怪しく光っているくらいならゴミか何かがたまっているんだなーって思います。ドブさらいでもそんな感じでしたからね。


でも、毒沼は紫色だったり緑色だったりするんです。しかも、小さいなにかが動いています。


見た目がきれいな水みたいになったとしても、

「あれはダメです。危ないです。」


「うむ、我も同じ考えだ。しかし、水がない。アレを除けばもう、この怪しげな植物しか残らない。」


「えっと、この植物も嫌かな?って・・・。」


まぶしい赤ですね。この草・・・。


こっちが緑だったらまだよかったのに・・・。


「わかっている。とにかく先へ進む。仮眠でも何でもいい、下手に動かず、体を休めていてくれ。」


「はい、ロイヤー、がんばってね。」


「ウロ。」


「そうだ、近くに宝箱は無いか?もしかしたら水も入っているかもしれない。」


「えっと・・・あっちですね。」


私は進行方向左の方を指差しました。


「距離はどれくらいだ?方向はどの程度正確なんだ?」


「距離は・・・2kmくらい?なんでこんなに離れているのに分かるんだろう?・・・じゃなくて、方向はたぶん正確です。掘る時も全くずれていませんでしたから。」


「そうか、分かった。後は任せて休んでいてくれ。」


「わからなくなったら起こしてくださいね。」


「ああ、大丈夫だ。」


***キリコさんのターン***

はぁ、Lv上げに来たつもりが完全にそれどころではなくなってしまった。


そもそも、ここは6階ですらない可能性が高い。


これまではせいぜい2km四方程度の広さだったのが、このフロアに来てからはどうだ?


およそ直径8kmもある円形の島が連なって出来ている道をひたすら進みやっと4つ目だ。


隙を見せたのを見て転移装置の行き先をすり替えたと言われた方が納得がいく。


そもそも、このような罠があるのなら情報が出回っているはずだ。


ともすれば、通常の道と、殺すためのこの道を分けて通していると考えるのが自然だろう。


当然、まだ生還者は出ていない。秘匿する意味がないからだ。


生還者がいたとして、このような場所にまた来たいと、そう思えるか?


ありえぬ。


準備をしていれば当然通常の6階へ通されるのであろう。


つまり、準備もなしに再挑戦せねばならない。


そんな事をするくらいであれば情報を売った方がマシだ。


「む、宝箱か。骨どもに指示など出せぬし、とりあえず、投げつけてみるか。」


近くをうろついていた骨を捕まえて宝箱に放り投げた。


散開索敵している骨は多く、もはやどこにでもいるとも言える。これ程の数を造作もなく操れる主の才に感服するが、今のところは一本道。まだ道順を伺うような時間ではない。


「さて、何も起きぬな。開けるか、ゆっくりやる暇はない。」


宝箱を開けると小さな魔法の小瓶らしきものが入っていた。何かのポーションなのだろう。


同時に、毒ガスらしきものが噴き出すが、我にこの程度のおもちゃなど効果はない。


が、これを持ち帰り主に移れば事だ。素早くポーションを回収して退散した。


「持っているだけでかすかに威圧を感じる。聖水か、それなりに高価な回復ポーションなのだろう。アンデッドと化した我には逆効果とはいえ、主には有用だ。しかし・・・。」


トカゲの上で休む主を見た。


おそらく疲れているのだろう、水も飲んでいないのだからな。


先ほど起きたばかりなのに、早くも寝入っているように見える。


「もったいないと言うかもしれぬが、せっかく手に入った水だ。これを予備の飲み水にするくらいはいいだろう。」


まだ水筒の中身があるが、それが無くなれば終わりだったため節約していたのだが、それくらいは飲んでもいいだろう。もちろん全部とは言わないが。


さて、主が休めているうちに進んでおかなければ。




とても豪華で価値のある特に効果のない弁当箱の中身は普通の食べ物です。

復活したりとかしません。

食べた後の弁当箱?

サバイバル中にそんなものを持ち運ぶ余裕があればどうぞお持ちください。

まぁ、捨てますよね?邪魔なので。

洗わないと雑菌が繁殖しますし、食べ終わったらゴミです。



執筆途中で寝てしまうパターンはわかっているんです。

ちょっと眠くて続きを考えようにも頭が回らないからちょっと横になろう。

これでだいたい翌日までグッスリです。

でも、無理して起きていても眠いからさっきまで何を書いていたのかするすぐ忘れるので結局進まないのです。

おのれ、風邪め・・・。


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