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(*´ω`*)

◆◆◆(*´ω`*)◆◆◆

うねうねうね。

うねうねうね。


「このちっちゃいワームさん、とっても動きが速いです。」


小さくなって身動きがとりやすくなったのが嬉しいのかせわしなく動いています。


「なんだかフウみたい。あ、そうだ、久しぶりにフウも呼んでみようかな?フウ、おいで。」


ワームを倒したばかりだから、今ならこの先に他の魔物はいませんよね?


久しぶりに呼び出されたフウはきょろきょろと周りを見渡すと、ちっちゃいワームさんに視線をロックオン。


真っすぐ跳びかかっていきました。


「フウはもうお帰りです。」


噛みつかれたらかわいそうなのでフウを送還しました。


「味方に襲い掛かるアンデッドだと?」


「フウはおバカさんなんです・・・。」


「味方すらわからないのか・・。」


「あ、そうだ。ロイヤー来て。」


私は呼び出したロイヤーに飛び乗りました。


「ロイヤーとちっちゃいワームさん・・・って毎回呼ぶのも変ですよね。

 うーん、名前どうしよう?

 足・・・は無いけど足が速いからはやてさんとかどうかな?

 なんかちがうなぁ。

 名前のViのところが変わっているからヴィーさん・・・は言いづらいし、ビーさんだと良くないよね。

 うん、決めました。

 わむこにします!

 わむことロイヤーでかけっこしましょう!

 わむこはそこに並んでね?」


わむこはフウよりも頭がいいみたいです。ちゃんと並んでくれました。


「向こう側の壁までですからね?行きますよー?よーい・・・どん!」


ロイヤーもやる気満々みたいで、いつもよりしゃかりき走っています。でも、


「わむこ速い!」


なんで足もないのにあんなに速いんでしょうか?


やっぱり魔物だからかな?


うねうね、どしどし。

うねうね、どしどし。


「あ、わむこが遅くなりました。」


「スタミナが足りないようだな。アンデッドのくせに情けない。」


「アンデッドって疲れるんですか?」


「疲れぬし痛くもない。だが、体が損耗するから修復が必要になるのだ。そこのミミズは這って進むから体が削れてきたのだろう。」


「ええ?大丈夫かなぁ?走り終わったら治してあげるね。」


こんなに頑張っているのに私が手を出して中断じゃかわいそうですからね。


「おい、トカゲ。意地を見せろ!4本も足があって恥ずかしくないのか!!」


あ、そういえば。キリコさんも4本足でしたね。


残り3分の1くらいでなんとかロイヤーが追い抜いて、そのままゴールインしました。


少し遅れましたが、わむこもちゃんとゴールインです。


「ダークガーデン。二人ともおつかれさま。がんばったね、ロイヤー。おしかったね、わむこ。」


「速さだけはそのままのようだが、それ以外の能力が軒並み低下しているようだ。まさか弱体進化か?」


「弱体進化?」


「あえて能力を捨てることによって生命活動に必要なエネルギーを減らす進化だ。

このダンジョンはこのミミズを除けばカビしかいないようだし、

あの巨体を維持するのも大変だっただろう。

一見順当な進化ではあるが、これではカビに勝てるかどうかも怪しいな。

さて、損壊も修復された様だし、先へ進もう。」


話をしている間にダークガーデンが発動してロイヤーたちを治してくれました。


「えっと、はい、そうですね。」


もしかして、わむこには悪いことしちゃったのかなぁ?


でも、全長50mとかありそうだったし、ちっちゃくなった事自体はよかったですよね?


「どうやらつづら折りを抜けたようだ。遠くに曲がり角が二つ見える。」


「やっとですね。ずっと行ったり来たりで歩くの疲れちゃいました。」


「主はトカゲに乗っているだけではないか。」


「えへへー。」(*´ω`*)


「しかし、この調子ではLv上げが出来ぬ。次はもう少し数が少ないと良いが。」


「そうですよね、次はどんなところか楽しみです。」


「そういう意味ではないんだが・・。」


「それに、Lv上げなら今やればいいじゃないですか。範囲最大!ダークガーデン!」


「ふむ、もしかして、壁の向こう側にも届くのか?」


「さぁ?どうなんでしょう?でも、その時はただの無駄うちになるだけです。」


「まぁ、そんなものか。」


闇の光が沸き上がり、もはや治す所のなくなったキリコさんたちを一応治そうとしてくれました。


【称号 蠢くモノの天敵 を手に入れました。】


「あ、なんだか倒せたみたいですよ。」


「そうか、さすがは我が・・・?」


キリコさんが何かを見て固まっています?


「え・・?」


わむこが2体います!


「なるほど、増えるタイプの魔物だったか。これならば一概に弱くなったとは言えぬだろう。結局カビの影響は受けているようであるが。」


「そっかー、良かったねわむこ。前より弱くなったんじゃないんだって。」


「それはともかく、壁の向こう側にも攻撃できるのなら探索などせず次の階へ着いたらまずそのダークガーデンとやらを使えばいいのではないか?」


「そんな事したら、他の冒険者さんたちに当たっちゃいますよ?」


「はぁ、人間とは面倒な生き物だ。」




やっべーわむこって名前使ってる人めっちゃたくさんいるー!

あ、でも、こんだけたくさんいるんならダブってもおっけー?みたいな?


それにしても、ミミズの魔物よりも頭が悪いフウはいったい・・・。


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