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致命的な弱点

◆◆◆致命的な弱点◆◆◆

「あ、シカがいますよ?」


アローラビットしかいないのかと思っていましたが、他のもいるみたいです。


「外見はシカでも、ここはダンジョンだ。おそらく魔物だろう。とてもよわそうであるが。」


「いっけ―ロイヤー!」


私はシカの真上にロイヤーを呼び出しました。


シカはさすがの瞬発力でロイヤーの降下攻撃から逃れてしまいました。


「一応識別しておきましょう。」


▼フィラ +敵


シカだから逃げるかな?って思いましたが、魔物だからかロイヤーに立ち向かおうとしています。


ロイヤーの鋭い爪がシカに襲い掛かり、ひるんだところにパクリと食らいつきました。


「ロイヤーすごい!がんばったね!」


「あの程度の雑魚であれば当然であろう。」


ロイヤーの口から離されたシカが倒れて血を流しながらぐったりとしています。


「これ、どうしたらいいんだろう?ロイヤー食べる?」


ロイヤーはなんだかいらないみたいです。


「仕方ないから、スケルトンさんに運んでもらおうかな。」


「ならば、血抜きもしておこう。」


キリコさんがシカの首をスパーンと斬り落としてしまいました。


ちょっと怖いです。


「スケルトンさん、あのシカ、お願いします。」


「血が出ているところを下にするように。」


シカをかついでいるスケルトンさんが歩いた後が真っ赤に染まっています。


「これ、血のせいで敵が寄ってくるんじゃないですか?」


「また倒せばよかろう。」


「えー・・・。」


「ほれ、早速来たぞ?」


「次は、巨大ネズミみたいですね。カース。」


巨大ネズミはのたうち回っています。


「カース。なんか、あのネズミ弱いですね?」


「おそらく弱点なのだろう。良いことだ。」


「そうですねー。識別。」


▼ワラトゥ 死亡


「カースだけで倒せました。ウォリウでも他の人の援護が必要だったのに。」


「弱点を突かれればそんなものだ。先ほどの主のようにな。」


「もー、私は挑発なんかされてません。」


「自覚が無いのが精神異常の恐ろしいところだな。」


しばらく歩くと、宝箱がありそうなところにつきました。


周りは草原で、木に隠れているわけではなさそうです。


「もしかして、また掘ればいいのかな?でも、つるはし持って来ていません・・・。」


「ここにあるのか?穴を掘るだけならば造作もないが、目的のものまで壊れてしまうであろう。トカゲに掘らせてはどうか?」


「ロイヤーですか?ロイヤー、ここ、掘れる?」


ロイヤーが頑張って掘ってくれていますが、けっこう深い所にあるみたいなので時間がかかりそうです。


「どうしよう。」


「しばらく待つしかあるまい。」


「ごめんね?ロイヤー。がんばってね。」


ザクザクザクザク

ザクザクザクザク

ザクザクザクザク


「ロイヤーストップ!たぶんそろそろだから、後は慎重にね?」


ザク

ザク


「えっと、もしかして、ダガー?指輪じゃないんですか?」


「別にダガーでもおかしくなかろう?」


「採掘場では毎回宝石か指輪だったのです。」


「採掘場だけあって宝石が有り余っているのだろう。このダンジョンのさっきの宝箱はそのショートソードで、今回がダガー。刃渡りの短い刃物が多いかもしれぬな。」


「うーん、この剣があるから、ダガーの使い道が無いし、これもスケルトンさんに持っててもらいましょう。」


私はスケルトンさんにダガーを渡しました。


「次はもっとおっきな剣がいいなぁ。」


「運ぶときに邪魔になりそうではあるが、骨に運ばせればいいか。」



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