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Bランク

◆◆◆Bランク◆◆◆

コンコンコンコン!


「ヘンリエッタちゃん!起きて!入るよ!」


ガチャ。


ゆさゆさゆさ。


「ふわぁ、、、どうしたんですか?」


サリアさんです。。おやすみなさい。


「どうしたじゃないの!すっごいの来てるのすっごいの!」


んー・・まだ暗い・・・。


「お!き!て!ほら!これ着て!ギルド行くよギルド!あんなの置いといたらちょっとシャレにならんでしょう?」


私はサリアさんに連れられて真夜中のギルドに行きました。


「すごく、おっきいです。」


でかでかと張り紙が貼ってありますね。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Bランク魔物の中でも強いと言われている、ベヒーモスの進化形態。

その名はキングベヒーモス。

巨大かつ強靭な肉体による攻撃は時に竜をもしのぎ、恐るべき再生能力と多彩な闇魔法が挑む者たちを苦しめる。

飛べないからといって安心してはならない。その跳躍力により、空高く飛ぶ鳥を捕らえ地に落とす。

Bランク魔物の納品を完了した。 

再生能力が高いし、細菌ごときにどうこうできる肉体じゃないからゾンビにしても腐らないんじゃないか?


いつもあなたを陰から支える霧の創造神

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「創造神様って結構フレンドリーなんですね。」


「あー、うん、一部の女性に対してはそうらしいね。それにしても、ランク詐欺のキングベヒーモスを目立った傷すらつけずに持ってくるなんて、お姉さんストレスがマッハでヤバいわ。」


「ランク詐欺、ですか?」


「そうね、弱点とかを突かれなければ下手なAランク魔物よりも強いんじゃないかな。

飛べて当たり前、遠距離攻撃が強くて当たり前っていうAランクの基準を満たしていないだけなのよね。

素材としてみれば間違いなくAランクね。

なんせ身体能力特化だし・・・。こんな高級品をギルドの前に置いておいたら盗まれるんじゃないかって気が気じゃなかったのよ。

創造神様の書置きが貼ってあるから誰一人手を出さなかったみたいだけど。」


「創造神様、依頼を達成してくださってありがとうございます。」


「敬虔ねぇ。それで、これをスケルトンにするのはもったいなさすぎるし、ゾンビにするよね?」


「創造神様が大丈夫と言っておられるから大丈夫ですよね。でも、スケルトンってそんなにダメなのですか?」


ロイヤーの時も、ゾンビに出来るのがすごいって言われた気がします。


「全然違うわ。肉が無いから攻撃が軽くなっちゃうし、なにより、脳が残っているのと残っていないのとでは段違いだと思わない?」


「あ、なるほど、そういう事なんですね。」


フウもゾンビだったらもうちょっと頭良かったのかな?


「そういう事なの。ゾンビなら生前使えた魔法もいくらか残るんじゃないかな?」


「人が来たら困りますし、アンデッド化しちゃいますね。」


【キングベヒーモスをアンデッドとして復活させますか?】

キングベヒーモストゥルーヴァンパイア(サクリファイス1000 魂消費666)

キングベヒーモスヴァンパイア(サクリファイス10 魂消費120)

キングベヒーモスレッサーヴァンパイア(サクリファイス1 魂消費15)

キングベヒーモスハイゾンビ(魂消費1)

キングベヒーモスゾンビ

キングベヒーモスハイスケルトン(魂消費1)

キングベヒーモススケルトン

キングベヒーモスゴースト(魂消費1)

ダークキングベヒーモス(サクリファイス666 魂消費1)


あ、そういえば、一回やられたアンデッドはサクリファイス使えたような?


【サクリファイス 対象を決めてください。残り最大1000】

ロイヤー

スケルトン

レイス

グール

ゾンビ


やっぱり!前線にいる間に増えたんだけどスケルトンさんたちを呼んだ方が早いから一度送還してしまったら出番がなかったんです。


今からキングベヒーモスと合体して一緒に戦ってくださいね!


私はスケルトンやレイス、グールにゾンビから1000体適当に選んでサクリファイスしました。


かすかに聞こえていた虫の鳴き声が止まりました。


いつの間にか雲が月を覆っています。


キングベヒーモスの死体に闇が・・・いいえ、これはおそらく、私が捧げた生贄と魂が注がれていきます。


この日、この時。キングベヒーモスという強靭な肉体を素体に持つ真祖の吸血鬼が誕生しました。


「×××××××××××××××××。人化。」


あれほど巨大だったキングベヒーモスがみるみる小さくなっていき、

長い黒髪のお姉さんへと姿を変えました。


すらりと伸びた足、魅力的なお胸。ステキです。


あ、サリアさんが固まっています。


「素晴らしい、これほどの力を得られるとは。見た目はか弱く頼りない主人のようだが、国一つ・・・いや、3つか4つは礎としたのであろう。見事な手腕、さすがは我が主といったところか。」


澄んだ奇麗な声ですね。私もいつか、あんなきれいな大人になれるでしょうか?


じゃなかった。


「キングベヒーモスさん、ですよね?」


「いかにも。しかし、いささかその名前は不適切に思える。どうせ名付けるのであればもう少し名前らしい名前にして欲しい所であるが、力の代償の一部と思えば安いものか。」


「え?えっと、じゃぁ、キリコさんでいいですか?」


「素晴らしい。いかにも名前らしい名前を授けていただき、誠にありがとうございます。真祖としての力を与えてくださったようですので、家名は後ほど私の方で提案させていただきましょう。」


「あ、はい。それでお願いします。」


私も家名ないのに、配下というか使い魔みたいなキリコさんが家名を名乗るのってなんか変な感じです。


「人化した上にしゃべった!!」


サリアさんが復活したみたいです。



おかしい、ふつうのキングべヒんもスを出すつもりがどうしてこんなことに・・・。

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