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識別

◆◆◆識別◆◆◆

ウォーベアはEランクの魔物ですが、肉の量が多くて美味しいらしいので金貨1枚になりました。


ちょっと私の分ももらっておいた方が良かったかもしれません。


木はだいたい一本あたり大銅貨3枚くらいといつもの3倍になっていて、23本しか納品していないけど銀貨7枚になりました。


「まだ時間あるから頑張ろうね、ロイヤー。」


「ウロロ。」


フウは残念ですけどお留守番です。


「薬草採取はやめて、識別を取ろうかな?」


私は、識別付与を覚えるのにちょうどいいスキルを手に入れていたのを思い出したのです。


ちなみに、SPを消費して覚えるスキルにはだいたい4つの派生があります。


識別で言うと、


識別攻撃

識別発動

識別付与

識別耐性

って感じです。


<>識別攻撃を使えば当たった対象を識別できますが、中途半端な攻撃力があって射程も短いというちょっと使いにくい魔法攻撃になってしまうそうです。


<>識別発動を使えば自分と自分の近くにいる対象を識別できて効果自体も他より高くなるのですが、必ず自分を対象に含まないといけないので不便です。

この時の効果が高くなるというのは、識別できる分類が増えたり抵抗されにくかったり識別で得られる情報が増えたりという内容です。うまく使えるのなら識別のランクを上げるのに使うSPを節約できるのでこれを選ぶ人もいるそうです。


<>識別付与を使えば主体となるスキルが当たった時に追加効果として発動するので、射程を伸ばしやすく使いやすいです。効果自体は他の派生よりも弱くなる傾向にありますが、ランクを上げれば差が埋まるので低ランクでの使いやすさを考えれば識別は付与で覚えるのが最もいいと言われています。


<>識別耐性は隠密系スキルです。

他人から識別というか、認識されにくくなります。

ゆくゆくはそういうスキルも必要かもしれませんが、私のSPはあまり多くないので普通に識別付与を取ろうと思います。


【識別付与[入門]を取得しますか?1SP】Yes No


はい、お願いします。


【どのスキルに適用しますか?】××××× ダークガーデン ダークブレッシング サクリファイス 死霊再誕 ダークパワー 財宝感知 霊視の魔眼 ネクロファミリア ネクロヴィジョン 闇属性吸収 


霊視の魔眼でお願いします。


【霊視の魔眼に識別付与[入門]が適用されました。】


「ふぅ、これでやっと私も識別が使えますね!」


財宝感知とかネクロヴィジョンとかの方か一見良さそうに見えますが、財宝感知は私が財宝を感知できるようになるスキルなので私だけが対象で、ネクロヴィジョンも私の目が暗くても見えるようになるスキルなので要注意なのです。


感知系スキルや視力強化系のスキルはだいたい自分だけが対象だから付与に向いていないというのは常識なんですよ。


「でも、霊視の魔眼はどう見ても見ている対象にも効果が発生していました。だから・・・やっぱり!」


▼ロイヤー +味方


「ふふ、ロイヤーを識別できました。このプラスの所に注目して・・・」


▼ロイヤー +敵


「入門だからやっぱりこの2種類しかありませんね。」


識別を敵にしたからっていきなりロイヤーが敵になって襲い掛かってくるわけではありません。


単純に私から見た識別が敵になるだけなのです。


しかも、敵だから攻撃魔法が当たるというわけじゃなくて、識別:敵だけに魔法攻撃って思っていると敵だけに魔法攻撃が出来るようになるんです。


だから、識別:味方だけに魔法攻撃って思っていると今度は味方だけに魔法攻撃が当たるようになっちゃうのです。


でも、これはこれで回復魔法とかを使う時には役に立つんですよ?


「入門だと1つしか識別できないし、Lvも上がっているからもうちょっとランクを上げておこうかな。」


【識別付与[入門]を強化しますか?5SP】Yes No


強化します。


【どのスキルに適用しますか?】霊視の魔眼 +識別付与[入門]


霊視の魔眼でお願いします。


項目増えたかな?


▼ロイヤー +味方

          敵

          中立

          分類A


「2個増えましたね。初級からは人によって識別できる数が違うらしいし、調べてみようかな?」


ロイヤーが倒した木の所にスケルトンさんたちを呼んで、識別識別!


「6までですね。パーティーメンバーの数と同じだから、とりあえずはこれでもいいかな?」


【識別付与[初級]を強化しますか?10SP SPが足りません。】


「やっぱり足りないですよね。もうちょっとたまったら中級に上げる事にします。」


中級になると識別のグループ化ができて、グループ内の人数に関係なく一つの識別として扱えるようになるのです。


なので、一般的には中級からが実用段階と言われています。


あ、そうそう、この中級とか初級とかが付いていないのは特殊スキルって言われていて、一般スキルとはちょっと違ったことが出来る代わりにスキルランクを上げることが出来ないスキルなんです。


といっても、スキルが進化して事実上ランクアップすることもあるので、単にランクがよくわからなくてSPを使っても強化できないスキルって感じですね。


この後私は、アンデッド以外でも霊視の魔眼で識別できるか試してみたり、素早く識別する練習をしたりしながらロイヤーたちが伐採の成果を上げるのを待ちました。


すぐ搬送するから多くても大丈夫と言われていたので、200本の木を追加で伐採して納品しました。


伐採の報酬で金貨2枚越えですよ?えへへ、すごいでしょ?



きた!識別来た!これで勝つる!!

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