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夕食パーティー

◆◆◆夕食パーティー◆◆◆

片づけは途中で切り上げて宴会と言う名の夕食パーティーになりました。


いちおうお酒は出るのですが、残りが少ないからあまり出せないとの事でブーブー行っている人がいましたが、その人たちが飲み過ぎたせいで足りないそうです。自業自得ですね。


「よう、お嬢ちゃん。いや、小さな英雄ちゃんのほうがいいか?」


「英雄だなんて、持ち上げ過ぎです。」


お肉を食べていると見知らぬ冒険者さんが話しかけてきました。


「まぁ、肉食え、肉肉!早く大きくなって立派な戦士になるんだぞ。」


「私、もう15歳で成人しています。」


「ブフッ!そのなりでか?いや、悪い悪い。年齢ごまかして冒険者やってるんかと思ってね。そんであれだ。確か今日来たんだよな?ここの事をいろいろ教えてやるよ。」


「本当ですか?ありがとうございます。」


「まず、食事なんだが、俺らは戦わないといけないからそんなもん用意している暇なんてない。

もちろん暇ならやってもいいが訓練でもした方が皆の為になるんじゃないか?

まぁ、そういう事で、食事は担当の人が作ってくれる。

もちろん戦闘力は大したことないからそっちはアテにすんなよ?」


「はい、今日も作ってもらったんですよね。お肉、とっても美味しいです。」


「まぁ、それはさばいて塩ふって焼いただけだけどな。まぁ、そんな事はいいんだ。それよりも戦闘時の動きだ。お前も戦力としてここに連れて来られたんだろう?」


「えっと、私は志願してここに来ましたよ?」


「は?志願?

まぁ、結構な魔法を使えるみたいだからそういう事もあるか。

あれだ。

とりあえず戦力としてここに来たんなら、戦って戦果さえ挙げていればそれでオールオッケー。

他は支援に来ている人たちがやってくれるから、安心して戦ってくれ。

んで、お前は魔法タイプみたいだからローテーションはなしだ。

好きな時に好きな魔法を使ってくれ。

敵の被害が大きくて、味方の被害が減ればそれでいい。」


「今日みたいに、味方を巻き込んでの魔法は良くないって事ですよね?」


「いや、まぁ、そうでもないんだがな。

一度にあれだけ倒せるなら、結果的に味方の被害が少なくて済んだとも言えるし、あれはあれでアリっちゃぁアリだ。

だが、今後は最後の切り札くらいにしておいた方がいいだろうな。」


「そうなんですか?」


「時々矢が飛んできただろ?

あれはちょいちょい混ざっているアローラビットが放ってきたやつなんだが、

奴らは目がいいし弓の腕も正確だ。

お前さんが毎回あの魔法でワンパンかましていたら四六時中あれで狙われることになっちまうかもしれないぜ?

まぁ、もう狙われているかもしれねぇけどな。」


「え?」


私はきょろきょろと周りを見渡しました。


「まぁまぁ、まだ大丈夫だろ。

今回はガッツリ倒したからな。

さすがにあちらさんの誰にも見られていないんじゃないか?」


「で、ですよね?」


寝る時も護衛のスケルトンさんやロイヤーを召喚しておいた方がいいのでしょうか?


でも、夜中に目が覚めた時にスケルトンさんたちが近くにたくさんいたらさすがに怖いです・・・。


「ま、お前さんの魔法についてはこれでいいとして、次は連携だな。

まぁ、これは単純な話、連携なんて無理だ。

個別にうまくやってくれって感じだな。

全体でやる連携はローテーションでいっぱいいっぱいだ。

他の事をする余裕なんてないから、そっちが合わせてくれとしか言いようがない。

んで次にお金だ。

うまい事記録をつけてくれるやつがいてな。

宿で寝て起きたら枕元に置いてあるからあんまり気にしなくて大丈夫だ。

まぁ、成果が出せなくて金が全然もらえないってんなら話は別だがな。」


「私、まだ宿とか決まってないんですけど、大丈夫ですか?」


「ああ、大丈夫、大丈夫。

自分で勝手に宿を取ったりしていない場合は支援に来ている人が全部手配してくれるから。

まぁ、そんなに広い村ってわけでもないしみんな家族みたいなもんさ。」


「そうですか。なら安心ですね。」


私が住んでいたところもそんな感じでした。


農業やってた頃が懐かしいなぁ。


みんな元気にしてるかなぁ。


「お、そうだ。お前さんはそんなナリでも成人しているんだってな?ほら、こいつをもらっておいてやったぜ!」


冒険者さんがお酒を取り出しました。


「ちょっとしかないから大事に飲めよ?よし、乾杯!」


「かんぱい!」


お酒はお祝いとかの時の縁起物として舐めるくらいしか飲んだことがないので楽しみです!





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