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さらに奥へ進みましょう

◆◆◆さらに奥へ進みましょう◆◆◆

さて、どうしましょう。この部屋には出入り口が4つもあります。


「あれは、さっき来た所。反対側のあっちはたぶんこの前来た所…。だから、あっちは帰る方向…だよね?」


進むのはたぶんあっちだからあっちの道でいいとして、今日はまだ行ってない他の2か所には念のためスケルトンさんを置いていきましょう。

5体くらいでいいかな?どうせ経験値はあんまりもらえないし10体にしよう。


わたしは部屋の真ん中にスケルトンさんを10体呼びました。これで安心です。


「しゅっぱーつ。」


私は入ってきた道の右手にある道へ進みました。


少し進むと分かれ道があり、真っすぐと左へ行く道があります。


左の方がお宝に近いようなので、左にしましょう。


てくてく、てくてく。


「掘るならこの辺りですね!ずっと奥の方にいるスライムは…そうだ、スケルトンさんたちに戦ってもらおう。」


思えばこれまで全部私が倒していた気がします。そもそもスケルトンさんたちがスライムに勝てるのか確かめてみましょう。


私は、遠くに見えるスライムの近くにスケルトンさんを3体呼びました。


「スケルトンさんがんばれー。」


出てきたスケルトンさんの武器は剣剣槍ですね。


3体がかりでタコ殴りにしていますが、1体がスライムに取りつかれてしまいました。


加えて、攻撃するたびに酸が飛び散っていますが、それでもスケルトンさんは気にせず攻撃しています。


「あ、倒せたみたいです。」


早くもスケルトンさんたちはボロボロなのか、動きが悪くなっていますが、なんとか勝てましたね。


倒されたスライムが酸をまき散らして潰れていきます。


もしかして、指示しないと酸から出ないのかな?


「スケルトンさーん!こっちきてー!」


せっかく頑張ってくれたのにボロボロになったまま送り返すのもかわいそうなので、ダークガーデンで回復してから送還しようと思います。


ということで、ダークガーデン!


向かってくるスケルトンさんたちは武器や骨が溶けていて、普通のスケルトンさんより怖さがアップしてしまっています。ごめんね?


周囲に闇の光が沸き上がり、スケルトンさんたちを治してくれました。


どうやら、武器も一緒に治ったみたいです。良かったですね!


「おつかれさま。私はここを掘るから、敵が来ないか見張っててね。」


奇麗になったので、返す必要がなくなりました。このまま護衛をやってもらいましょう。


ザク!ザ!

ザク!ザ!

ザク!ザ!


すでに、壁を掘るのも手慣れたものです。もちろん、時々出てくる鉱石はズタ袋に入れています。


もう捨てたりしません!


「やった♪今度は指輪です。」


あと8個は装備できますからね、大事に取っておきましょう。


私は指輪をきれいにしてから、小袋に入れてアイテムポーチに入れました。


「そういえば、スケルトンさんも指輪を装備できるのかな?武器持ってるくらいだからできるよね。という事は…指輪が全然足りません。」


みんなそう思っているから高いのかな?


定期的に指輪を取りに来た方がいいかもしれません。


こうやって、より良い稼ぎ場所が見つかるから、薬草採取とかをやる人がいなくなっていくんですね…。

この先は行き止まりなので戻って別の道に行きましょう。


てくてく、てくてく。


途中で右に曲がる道がありましたが、真っすぐの方が近くにお宝があるみたいなので真っすぐ進みました。


突き当りを右に曲がると、小部屋があり、真ん中に宝箱が置いてあります。


「またスライム部屋でしょうか?」


ダークガーデン!これで大丈夫ですね。


発動するまでしばらく様子をみましょう。


周囲に闇の光が沸き上がりました。


「スライムが落ちてきません。」


スライムがたくさんいるのはさっきの部屋だけなのかな?


「スケルトンさん、出てきてあの宝箱を調べてください。」


だいぶ大所帯になってきましたね。でも、安全には変えられません。


誰もいないし、問題ないですよね?


宝箱を調べてもらいましたが、特に何もないみたいです。


「それでは、開けますよ?それっ。」


ガシャン!後ろで大きな音がしました。


「ふえっ?」


振り返ると、頑丈そうな鉄の柵が降りていて、出られなくなっています。


||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||


「でれないですぅ・・・。」


宝箱を閉めたら罠が解除されるかもしれません。


ガタンと宝箱を閉めてみました。


「・・・・・・何も起きません。」


宝箱のそこにスイッチがあるかもしれません。


「スケルトンさん、こっちこっち。」


こっち側にいたズタ袋を持ったスケルトンさんを呼びよせて、宝箱の中身…たくさんの鉱石を詰めていきました。


「なにもありません・・・。そうですよね、罠ですからね。解除方法なんて用意していないですよね・・・。」


きっと、ダンジョンマスターみたいな人が操作しないと戻せないんです。


「こうなったら、鍵開け(物理)しかありません!」


鍵穴、無いみたいですけど。


「ハデス!」


右手の人差し指の先に黒い魔法の球体が現れ、だんだん大きくなっていきます。


「これを限界までチャージして鉄格子にぶつけます!」


発射って言ったら発射されたから、好きなタイミングで発射できる・・・よね?


私は、ハデスを鉄格子に向けたまま、外に取り残されているスケルトンさんたちにあれこれ指示を出してみましたが、これと言って成果はありませんでした。


「そろそろいいよね?1分くらい経った気がします。発射!」


闇の力は見事に鉄格子をえぐり取り、大きな穴をあけてくれました。


カラカラと、圧縮された鉄の塊が床に転がっています。


「これも、一応持っていこうかな。」


私は鉄の塊をズタ袋に詰め込みました。


「ズタ袋、いっぱいになったから帰りましょう。今日はなかなかの稼ぎになりそうです。」


初日は、スケルトンさんたちに人海戦術で運んでもらったので、どれくらい多いのかはわかりませんが、きっと今日の方が稼ぎがいいはずです。


帰り道でスライムが復活しているという事もなく、簡単に帰ることが出来ました。


鉱石を納品したら、金貨3枚、小金貨1枚、銀貨3枚ももらえました!すごい稼ぎですね!





ダンジョンで手に入る鉄鉱石は微量に魔化した鉱石を含んでいる。

この魔化した鉱石というのは金剛鉄つまりはアダマンタイトの事。

微量に含まれているだけでも恐ろしく高い。そして重い。


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