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ダークブレッシング

◆◆◆ダークブレッシング◆◆◆

「ん~~!やっぱり、町の外はいいですね。」


私は背伸びをしながらそうつぶやきました。


景色は奇麗だし、ほこりっぽくないし、せわしなくどこかへ向かう人もいません。


「まずは、スケルトンさんたちに、1mごとに並んでもらおうかな。」


私はダークブレッシングの射程を調べるために、効果がかかったスケルトンさんの数を数える事にしました。


森の方に伸ばしたらそんなに距離が取れないので、町壁に沿って並んでもらいます。


といっても、私がちょうどいい位置に呼んでいるんですけどね。


結構列が長くなったので、そろそろ試してみようと思います。


「みなさん、まだ動かないでくださいね。ダークブレッシング!」


私たちの足元に魔法陣が出来ました。スキルは成功ですね。


「一番遠いスケルトンさんにもかかっているみたいですね。でも…門番さんにはかかっていません。」


親切にも、パーティーメンバーだけを狙って効果がかかるみたいです。射程もかなり長いみたいですね。


この魔法自体が使いやすいのはありがたいのですが、これでは識別付与に使えません。


識別攻撃はランクを上げないと射程が短くて、初級で3mくらいらしいです。


私、魔物にそんな近くまでこられたらそんな事している余裕なんてないです…。


うーん、今すぐいい方法が思いつかないので、先に他の魔法の確認をしようと思います。


「ウィーク!」


私は遠くにいるスケルトンさんを狙ってウィークの魔法を使ってみました。


すると、即座にスケルトンさんに闇っぽい小さな雲が取りついて離れなくなりました。


「たしか、この魔法はたくさん重ね掛けして使うんでしたよね。でも、今はMPがもったいないのでやめておきます。」


一晩寝てMPは回復していますが、他の魔法…というより、次の魔法が心配なんです。


「ハデス!」


一番近くにいるスケルトンさんに向かってそう唱えると、私の右手の人差し指の先に黒い魔法の球体が現れ、だんだん大きくなっていきます。


大きくなるにつれて指から離れていくので、私の指に当たる事はなさそうです。・・・ないですよね?


「まだかな?」


もう10秒経ちました。ダークガーデンよりも発動が遅いみたいです。


腕が疲れてきました…。でも、腕を下したせいで足元に当たったら怖いし…。


30秒経ちました。まだ大きくなっています。


「いつになったら発射され うわ!」


いきなり黒い魔法の球体が発射されました。


目の前にいたスケルトンさんだけじゃなくて、その奥にいたスケルトンさんも何体か巻き込んだ後、ぎゅって小さくなりました。


なんだか強そうです。巻き込まれたスケルトンさんたちはいなくなってしまいました。


ちょっと体がだるくなりましたけど、消費MPはブラックショットほどではないですね。


最初から準備していれば使えるかもしれません。


でも、射程は5mくらいみたいなので、わたしが使おうとすると危ないかもしれません。


最後に財宝感知ですね。ダンジョンでは、指輪を見つけてくれたような感じでしたけど、薬草とかは見つけられ…なさそうですね。さっぱりわかりません。


「薬草薬草、どこかにないかなぁ。」


門の近くはただでさえ見つかりにくかったのに、私が木を切って見晴らしも良くなったから誰かに先を越されてしまったみたいです。


「あ、ありました!」


目の前まで近づいて、財宝感知!


・・・。


何も起きませんね。薬草はダメみたいです。


ダンジョンでは勝手に発動していたみたいですし、あまり気にしても仕方ないかもしれませんね。


私はこの後、せっせと薬草を遅くなるまで探しました。


以前来た時よりも時間を取れたので、結果的には銀貨3枚と大銅貨4枚になりました。


門番さんも近くにいることですし、することがない時はのんびりと薬草採取をするのもいいですね。





どんなにロマン砲の活用方法を考えても、それに掛けるリソースで攻撃した方が早そうなんですよねぇ。

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