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採掘場3

◆◆◆採掘場3◆◆◆

採掘場へ入ると中は洞窟になっていて薄暗く、ほのかに青白く光る魔灯が点々と配置されています。


魔灯って言っても、透光性の入れ物にその辺に落ちている魔石に魔力を込めただけの粗末なものです。


魔石はふつうの石ころが魔化したものと言われていて、見分けるのが手間なだけで石さえあればどこにでも落ちています。


でも、ちょっと見えづらいですね。


【ジョブアビリティ ネクロヴィジョンが発現しました。】


「えっ?そんなにアビリティをもらって大丈夫なのでしょうか?」


またアビリティが増えたみたいです。


薄暗いのは薄暗いのですが、遠くの方まで良く見えるようになりました。


これなら自分用の明かりを作らなくて済みますね!


「あ、スケルトンさんを呼ばないと。」


5体くらいでいいよね?


私はスケルトンさんを呼んで、前に2人、後ろに2人、横に1人並んでもらいました。


でも、どこを掘ればいいんだろう?宝箱を探した方が早かったりしませんよね?


採掘場の宝箱はたくさん見つかるのですが、中身が鉱石や安物のつるはしくらいしか入っていないのでガッカリってよく言われています。


「あ・・・つるはしが6本たまったら掘ればいいよね。」


私は宝箱を探す事にしました。


丈夫なつるはしを買ってくるのを忘れていることに気が付いたからではありません!


冒険者は現地では自給自足が基本ですからね!


私がてくてくと歩いていると、白いフニフニが見えてきました。スライムです。


「あれ、白い?」


よく見たら銀色のようです。きれいですね。でも、倒さないと!


あ、スライムがこちらに気が付いたようです。


スライムは全力で逃げ出しました。


「えっ?スライムって逃げるんですね。でも、聞いていたのと違ってすごく早いです・・・。」


本当に私でも倒せるのでしょうか?


ううん、まだ戦ってもいないのに逃げたらダメですよね。


先へ進みます!


てくてく てくてく。


十字路みたいですね。右にする?左にする?それとも真っすぐ?


「もどろっと。」


とりあえず少し戻る事にしました。


「おいで、フウ!」


私はフウを呼び出しました。フウに偵察へ行ってもらおうと思うのです。


「あっちの先を見てきてくれないかな?何かあったら帰って来てね。」


フウは一目散にお願いした右の道…ではなく左の道へ入っていきました。


大丈夫かな・・・?


「来て、スケルトンさん。左の道に行って、フウが襲われていたら助けてあげてね。」


3方向の道にそれぞれスケルトンさんに見て来てもらった方が効率はいいですけど、3方向から同時にスライムが出てきたら大変です。


じっくり慎重な調査が必要なのです!


「あ、フウがさっきのスライムを追いかけてる。フウーがんばれー。」


フウとスライムは右の道へ入っていきました。


フウは肉がない分、元になったウォリウよりも早いみたいです。


あ、またこっちに来て今度は奥の方に入っていきました。はしゃぎ過ぎです。


危ないので送還しましょう。


【送還しますか?】

スケルトン


フウを送還してください。


フウが送還されたみたいです。全部スケルトン扱いみたいだけど、選んで送還できたんですね。


左に行ったスケルトンさんが帰ってきました。左は行って帰ってこれる程度には安全みたいですね。


右と奥の道にもスケルトンさん2体に行ってもらって、何事もなく帰ってきました。


たぶん行った先にも分かれ道があるんだろうけど、すぐに敵が襲ってくるわけではないみたいです。


「うーん、一番最初にフウが入った左の道にしようかな。」


私はパーティー人数を6人に調節してから左の道へ進みました。





魔化した石が魔石と言われています。

MPを込めれば明かりや魔力電池に使えます。


魔物を倒したときに稀に手に入る魔塊というものがあり、こちらは魔道具の材料として使えます。


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