依頼ボードを見ておこうかな
◆◆◆依頼ボードを見ておこうかな◆◆◆
今日もいい天気です、頑張りましょう!
私は気合十分にギルドへ訪れました。
あ、サリアさんに聞く前に、見るだけでも依頼ボードを見ておこうかな。
依頼ボードを見に行くと依頼ボードは6つあって、A B C D E F と分けられています。
ごぞごぞ…。私はFみたいです。
どんなのがあるんだろう。楽しみですね!
ふむふむ、これは…。
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ウォリウを討伐して欲しい
依頼人:アッティレイス村
場所:アッティレイス村周辺
規模:不明
報酬:1体につき銀貨1枚
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魔物なんてそんなに倒せません…。
他には・・?
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ドリドリスを討伐して欲しい
依頼人:アッティレイス村
場所:アッティレイス村周辺
規模:不明
報酬:1体につき銀貨1枚
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ドリドリスはモグラみたいな魔物です。1度だけ、3軒隣の家の畑に侵入してきて大騒ぎになりました。
なかなか地面から出てきてくれなくて苦戦したのです。
アッティレイス村の人は大変みたいですね。
でも、私が行っても多分お役に立てません。誰か行ってくれるといいんですけど…。
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診療所の手伝い
依頼人:マックス治療院
場所:ゾイラホンの町8番通り
規模:数十名
報酬:1日銀貨2枚
備考:人手が足りないので手伝ってください。
治癒系魔法が使える人は優遇します。
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ネクロマンサーだからダメですよね…。
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野菜収穫の手伝い
依頼人:ゾック
場所:ゾイラホンの町農業区3
規模:1ha
報酬:銀貨3枚
備考:とうもろこし か きゅうり か 南瓜 だ。好きなのを収穫してくれ。
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ネ、ネクロマンサーだから…。
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ゴブリンを討伐して欲しい
依頼人:ゾイラホンの町
場所:ゾイラホンの町周辺
規模:不明
報酬:1体につき銀貨3枚
備考:常駐依頼
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ゴブリンは無理ですぅ…。
うう、サリアさんって、結構頑張って選んでくれていたんですね。
今日もサリアさんに聞いてみる事にします。
私は依頼ボードを見るのをやめて、サリアさんがいるカウンターに行きました。
「おはようございます、サリアさん。」
「おはよう、ヘンリエッタちゃん。いい依頼は見つかった?」
「全然でした。」
見られていたみたいです。ちょっと恥ずかしい。
「そっか、まぁ、ゆっくり選べばいいよ。無理な依頼を選んだせいで死んじゃったら元も子もないしね。」
「はい、そうですね。」
「それで、昨日はたくさん木を取ってきてくれたみたいだね。ありがとう。」
「どういたしまして。スケルトンさんたちが頑張ってくれたので、いい結果が出せました。」
「うんうん、それは良かった。良かったんだけど、あんなに一気に取ってくると思わなかったからちょっと買い取り倉庫で嵩張っててね、週一くらいにしてくれないかな?」
「はい、そうしますね。」
3mの枝が付いたままの木が80本くらいだったよね?やっぱり邪魔になっていたみたいです…。
「そんなヘンリエッタちゃんに今日お勧めしたい依頼は、ダンジョン村への食料配達部隊の護衛なんだけど、どうかな?」
「え、護衛ですか?私、魔物と戦ったことないし、護衛なんて出来ませんよ?」
ウォリウとか襲ってきたら大変です。私、食べられてしまいます…。
「もちろん、一人で護衛するわけじゃないから大丈夫。
4パーティーいるんだけど、ちょっと1パーティーだけ人数が3人で少ないから数合わせに参加して欲しいんだよね。
半日で着く距離だし、いつまでも町の中の仕事ばかりだとやる事なくなっちゃうからね。
大人数で町の外を歩けるうちに練習しておいた方がいいと思うんだけど、どうかな?」
「うう、たしかに、いきなり一人で戦うより安心…ですよね?」
「そうそう。それに、先頭を歩いてくれるパーティーは固定契約しているDランクのパーティーだから、スケルトンを出しながら隠れてるだけでもなんとかしてくれるよ。」
「Dランクってすごいんですか?」
「それなりのベテランかな?Cランクなら達人、Bランクなら天才、Aランクなら勇者様って感じに強くなるんだよ。ちなみにお姉さんは元Eランクね。」
勇者様かぁ、カッコいいなぁ。一度でもいいから会ってみたい。
「サリアさんより強い人たちなら安心ですね!」
「私を基準にされても困るけど、頼りになる人たちだからいろいろ教わって来てね。」
「はい、やってみますね。」
結局私は依頼を受ける事にしました。
私は冒険者になったのだし、木を切る場所が遠くなっていったら、いつ魔物に遭遇するかわかりません。
失敗しても助けてもらえるうちに戦ってみて、戦えるかどうか確認した方がいい…ですよね?
でも、魔物とか出ない方がいいなぁ…。
ウォリウ
犬型の魔物 最弱ランク
ふつうの犬よりは少し大きい。最弱と言っても魔物は魔物であり、一般人が勝てる相手ではない。
単体では弱い方の魔物だが、群れるので初心冒険者が一人で挑むのは難しい。
きちんとパーティーを組みましょう。




