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おかいもの!

◆◆◆おかいもの!◆◆◆

お金がちょっと溜まってきたので、今日はお買い物に行こうと思います!


べ、別にサボってるわけじゃありません!


えっと、そう、今日はお休みなのです。昨日決めました。


「えへへ~冒険者の買い物と言ったら~やっぱり装備だよね~♪」


こんなこともあろうかと、防具屋さんと武器屋さんに目をつけておきました!


うそですごめんなさい。冒険者ギルドの正面にお店があるんです。


「こ、ここが装備屋さん。武器と防具、どっちにしましょう…。」


ちょっと大きめのナイフとかどうでしょうか?料理にも使えて便利…あ、魔法が使えなくなってしまいます…。


そうだ、魔法使いになったんだから、ローブがいいです!ローブを選びましょう!


ローブコーナーは…あっちですね!


上の方を見たら鎧のマークや盾のマークとかがあって、ローブのマークもありました。


「防具屋さんは入って左側なんですね。」


ローブコーナーは左奥のようです。ギルドの倉庫でもそのあたりだったような?


金属の鎧もステキだけど、私が着たら潰れてしまいます…。


いつか、あんな鎧を着て縦横無尽に戦ってみたいですね!


あれ?なんかローブコーナー、狭くないですか…?しかもなんか地味です…。


で、でも、人気ないならお値段は…!!!


「じゅ、130,000園?!」 ※園はこの国のお金の単位≒円


高いです…なんでこんなに高いんですか…?


あ、装備効果:魔+13って書いてあります。絶対これのせいです。


安いの無いかな…?


……ありませんでした。


仕方ないのでふつうのローブは置いてないのか聞いてみる事にしました。


う、店員さんはちょっと怖そうなおじさんです…。


「あの、すみません、もっと安いローブは置いてないのですか?」


「あ?なんだ嬢ちゃん駆け出しの魔法系か?」


「はい、そうです。」


「だろうな、そんな事を聞いてくるのは魔法系ジョブについたばっかりの新人だ。

魔法効果の付いてないローブだったら置いてないぞ。

どうしても欲しいなら服屋に行くんだな。

だが、魔法効果が無くてもいいなら軽鎧を買いな。

それなら安いし、防御力もある。

なにより、魔法効果の無いローブなんて動きづらいだけで邪魔になってしょうがねぇ。

ま、ちょっと動いただけでローブの中が見えるくらい丈の短いのを嬢ちゃんが着るってんなら大歓迎だけどな。」


「そ、そんなのは着ません!」


このおじさんは何てはしたないことを言うんですか!!


「じゃぁ、軽鎧にするんだな。魔法の威力より防御力の方が重要だ。」


「わかりました。軽鎧を選んでみます。」


「待て待て、気が早いな。どうせそこにある軽鎧を見たってデザインが気に入らないとか言うんだろう?そんなお嬢ちゃんにオススメなのが鎖帷子だ。」


「くさりかたびらの何がいいんですか?」


「鎖帷子は軽鎧であって軽鎧ではない。今お嬢ちゃんが着ている服の下に着こめるんだ。だから、嬢ちゃんが気に入った服を上から着ればいいし、さらに軽鎧を装備してもいい。要するに、無駄のない駆け出し冒険者に最もオススメな防具って事だ。」


「へぇ、鎖帷子って、なんだか良さそうですね。でも、だったらなんで軽鎧を勧めたんですか?」


鎖帷子は軽鎧であって軽鎧ではない。なんて言ってますし、変です。


「じゃねぇと嬢ちゃん。鎖帷子の上にローブ着ようとするだろ?」


「え、あっ、それいいアイディアですね!」


「いや、だから全然良くないんだって。駆け出しなのにそれなりの魔法が使えるから魔法系のジョブなんだ。駆け出しが戦う魔物を倒すにはもう十分すぎる攻撃力があるはずだ。それに引き換え、ローブと鎖帷子だけじゃぁ、つまらんミスで怪我をする。慣れないうちは軽鎧にしとけ。」


うーん、でもたしかに、私は今のところ攻撃魔法はスキルのダークガーデンだけだし、スケルトンさんたちに戦ってもらった方が強い気がします。この前も、軽鎧を着ていたらナイフもそんなに怖くなかったかもしれません。


「でも…。見た目があまり良くないんですよね?」


「そこはまぁ…ペンキで色でも付けるか?」


そう言って店員さんがカウンターの横にあるペンキに目線を送ります。


「きみどりがいいです!」


「じゃぁ決まりだな。って、何も決まってないじゃないか。鎖帷子を買うなら38,000園だ。」


「こっちの革鎧の方が安くありませんか?16,000園みたいですけど…。」


「それは鎖帷子も買えないやつ用だからやめとけ。役に立つのは小金貨1枚からだ。」


触ってみると、たしかにちょっと頼りないです。


「じゃぁ、その鎖帷子を買います。」


「よしきた。鎖帷子だけでいいのかい?」


「今から選びます!」


この鎧はちょっと重いかも。


これはとんがっててカッコいいけど私には向いてないかも。


なんかガラが派手すぎます。


これは…



革鎧はたくさんあるので迷いました。


ついでに杖も見てみたのですが、今持っているのと同じような物で小金貨1枚と銀貨1枚もするのでやめました。


「これにします!」


私は小金貨2枚の革鎧を選びました。ふさふさです!


「お、ウォーベアの鎧だな。ウォーベアは結構強くてな、防御力は結構あるから役に立つぞ。革全般に言えることだけど、燃えるから気をつけろよ?それで、本当に染めるのか?」


「お願いします!」


今日から私は緑の鎧です!




所持金メモ

小金貨1 銀貨2 大銅貨4 (74,000園)

お父さんからもらった銀貨10枚 (100,000園)

食費や宿泊費で多少減っています。

さすが冒険者儲かる…というよりも、さすが農業儲からない( ノД`)シクシク…

スケルトンが仕事をするという点さえ認められれば1人で数十人分働けるので儲かるのは当たり前ですね。

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