プロローグ 〜中二病少年と妹〜
後書きに、登場人物の詳細を書いています。
是非、ご覧下さい。
「ふっ、ついにこの時が来たようだな!我と同じ血を継ぐ者よ。汝、我と共に、このくだらない世界に終焉をもたらしたくはないか?我が妹、【リーフィア・ベル】よ!」
よし、決まったな。
自己紹介をしよう。
俺の名前は、天皇寺 優。又の名を、【ダーク・エンペラー】。俺の右腕には暗黒神が宿っている。暗黒神がいつ暴走するかも分からない。だから俺の体の一部が暴走を抑え込んでいる。それは俺の左目に宿っている神聖眼だ。
この神聖眼は、この世の光と闇がよく見え、生物の心理を読み取ることが出来る。
「お兄ちゃん!勝手に私を巻き込まないでよ!もう、そんなのカッコ悪いだけじゃん。」
「え、何?普通にしていれば、カッコイイって?いやぁー、照れるなぁ。」
「誰もそんな事、言ってないでしょ!お兄ちゃんのバカ!知らない!」
「そんなムキになって、図星か?お前、そんな事思ってたんだ。お兄ちゃん、嬉しいなぁ。」
この可愛くて仕方のないのが妹の鈴葉。俺の自慢の妹だ。だが鈴葉は、俺の神聖眼でも見抜く事の出来ない闇を抱えている。俺は、それを取り除く事が、今すべき事だと思っている。そして、何よりブラコンなのである。かなりやばいくらいの。
なぜ、そんな事を知っているかって?
それはな、見てしまったんだよ。俺は、鈴葉が俺のベッドで寝転びながら、俺の服をすんすんと鼻を鳴らして匂いを嗅いでいる所を。
そして、鈴葉はこう言っていたのだ。
『ふふっ、この服お兄ちゃんの匂いがいっぱいする。私の宝物にしよう。』と。
この言葉を聞いた俺は、すぐに逃げた。
多分、俺が逃げた後も何か言っていたに違いない。
「話変わるけどお兄ちゃんってさ、彼女とかいるの?」
「いないけど。それがらどうしたんだ?はっ、まさか。お前…。」
「ちちちちち違うし。私、お兄ちゃんの事なんか好きじゃないもん。こんな中二病のお兄ちゃん嫌だし、ハッキリ言ってキモいと思ってるし。」
「えーと、私の学年でお兄ちゃん人気だから、彼女がいるのか気になった?鈴葉、そんな事を思っていたのか。大丈夫だ、安心しろ鈴葉。俺は、お前を愛している。」
「何で分かるのよ!それにお兄ちゃん、私の事愛してるって、嬉しいなぁ。あっ………。うぅ、もう知らない!」
おぉ、自分が何を言っているのかが分かったのか、顔が羞恥で紅く染まり、その羞恥から目が潤んでいる。
俺は、そんな妹をじっと見つめる。
妹は俺が見つめているのに気が付いたのか、俯いた。
相変わらず可愛いなぁ。
「鈴葉、お前可愛いな。」
鈴葉は頰を膨らませて俺の方に近寄り、頰をしばいて、 「調子に乗らないで!」と言って、自分の部屋に行ってしまった。
「ありゃりゃ、怒らせてしまった。後で謝らないとな。」
何でいつもこうなるんだろうな。
まさか、俺と鈴葉が仲良くなるのを、誰かが阻止してるのか?
「そんな訳ないか。はぁ。」
俺は、大きなため息を吐いた。
「また、お兄ちゃんしばいちゃった。嫌われてないかなぁ。お兄ちゃんに謝って、仲直りしてもらわないと。」
鈴葉は、宝物である優の服を匂いながら、そう呟くのであった。
コンコンッ。
俺は、鈴葉の部屋の部屋の前に止まり、ドアを叩いて、「鈴葉、ちょっといいか?」と言って、返答を待つ。
「何よ。」
「部屋に入ってもいいか?」
「いいよ、入っても。」
「ありがとう。」
俺は、深呼吸しドアを開ける。
「あのさ、鈴葉。」
「あのね、お兄ちゃん。」
「どうした?」
「何?」
「お前から言っていいぞ。」
「お兄ちゃんから言ってよ。」
「分かった。えーとさっきはごめんな。調子に乗ってしまった。でも、お前を可愛いと思ったのは本当だ。だから、そのごめん!」
俺は、頭を下げて言った。
「顔を上げてよ、お兄ちゃん。私もごめんなさいでした。お兄ちゃんの頰をしばいちゃった。痛かったよね。ごめんね。」
俺と鈴葉は、お互いの顔を見て笑い合った。
そして、笑い終えた直後、俺は倒れた。
全身に力が入らなくなったのだ。
俺が急に倒れたから、鈴葉は焦り、「どうしたのお兄ちゃん、しっかりして!…………………………。」と呼びかけてくるのだが、俺は最後まで聞く事が出来ずに意識を手放してしまった。
そして、「ようこそ、天皇寺 優さん。日常生活の隙間時間で異世界を攻略してみませんか?」と可愛らしい声が聞こえてきた。
天皇寺 優 14歳 中学2年生 男 8月9日生まれ A型
本作の主人公。
身長 167cm 体重 56kg
中二病、右腕に暗黒神が、左目には神聖眼を宿す。
鈴葉の話では、モテるらしい。
黒髪、黒目、左目には眼帯、右腕には包帯を巻いている。そしてスタイル良し、顔もカッコよく、頭もいい。中二病で無ければ、完璧だそう。(鈴葉の偏見)
好きな色 黒
好きな食べ物 カレー
天皇寺 鈴葉 13歳 中学1年生 女 4月7日生まれ A型(お兄ちゃんと一緒で嬉しいと思っている。)
本作のヒロインの一人。ブラコン。
身長 149cm 体重 43kg
B 77cm W 52cm H 78cm
優曰く、闇を抱えているらしい。
優は可愛いと断言出来るらしい。
黒髪ロング(お兄ちゃんの好み)黒目、体型は出るところは出ていて、引っ込んでいるところは引っ込んでいる(が理想)、顔が可愛い。学力は平均的。
好きな色 黒(お兄ちゃんが好きだから)
好きな食べ物 プリン全般
好きな人 お兄ちゃん以外考えられない。