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幻の姫と泥棒  作者: のりまき あなご
5/8

///執事頭の娘1///

ミネアのお仕事1

ついにその時はやってきました。

坂道を上がりきると小径は、あきらかに人道と呼べるものに突き当たったようです。

坂の上から見下ろせば、倉庫らしき掘っ建て小屋が手前に見えてきました。集落もあるようです。


へたり込んで掘っ建て小屋の裏の軒先で座り込みました。まだ坂道は降りきっておらず、人道が小屋の陰から見渡せました。


まず観察する事にします。

いきなり人に話しかけて奴隷パターンは嫌ですからね。

え?なんのことだって?顔ですね。

うーん、諸先輩方の教えとだけ言っておきましょう。

幸い歩き続けた割には疲れはそれほどありませんでしたね。HPなりMPなりがどうのこうのな関係でしょうかね?ま、気にしないことにしましょう。所々、変でしたし・・・・。


そこまで言ってご主人様はお茶を口にした。

私もペンを止める。

「貴女もお茶にしなさい。ミネアさん。」

現在、私は筆記係りとしてこのお屋敷の文官に雇われている。口述筆記でご主人様の自叙伝を記録する仕事。自叙伝は2部構成になっているらしい。

ご主人様がご自身でお書きになった秘伝の日記録があり、私が現在筆記している備忘録が完成すればあわせて理解できる。とご主人様は仰っておられた。

私はミネアリーゼ・キャスバー。16才。お屋敷では『口述書記官』と呼ばれる役職を先日拝命しお屋敷仕えとなった、執事頭グレーレンス・キャスバーの娘。

口述書記官の初仕事となった初日。少し緊張しながら羽ペンを持つ。そして語られる物語に早くも魅了されはじめていた。



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