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///盗賊スキルを持つ少年4///
プロローグ4
川の水は怖くて飲めませんでした。
いざとなったら飲もうとは決めました。
あれからいろいろ考えてみました。
サバイバルのこととか、魚、鳥、虫、風、太陽、気温、天気のこと、これからのこと。
体育座りで小枝を拾い、いじけた感じでその辺のものをつつきながら考えました。
その辺の事も書いてもいいのですが、長くなりそうなので書き残さないことにしました。
ただ後生の為、現在の装備を確認しておきましょう。
武器 500ミリペットボトル
(中身は砂→きれいどころの川の水にチェンジ。)
防具 ジャージ
(黒の2本白線入り、安物パジャマ代わり。)
持ち物 千円札2枚、河原の石(複数)、木の枝(護身用)、砂漠の砂(目潰し用)、葉っぱ(大小複数)
続けて状態の確認です。
状態 喉の渇き(中)、空腹(小)、混乱(大)
全て自己申告での表記です。ご注意ください。
現在は見つけた道らしきもののど真ん中を歩いています。自己の目標は安全な飲み水の確保です。
後に『世界を盗んだ男』と呼ばれた少年の前途はまだまだ諦めと絶望に満ちていた。