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往生際が悪くね?

遊びに来て下さり有難うございます。


「ゼダ殿下。いくらあなたが陛下の御子息とはいえ、今の発言は感心致しかねます」

「だとしても、それが真実」

「…… そこまで言うのなら、それなりの証拠があるのでしょうか?」

「証拠ならありますよ」


 そう言って王の背後にある、別の扉から出てきたのは、先程公爵の息のかかった護衛とデルステイン。そして、近衛隊長を連行しつつ、現れた。

 その状況に周りの貴族達は状況が読めず唖然とする中、デルステンは尽かさず、王の前で膝を突つ。


「自分はデルステイン・カノンと申します。この度王太子殿下、王子殿下方と行動を共にしております。つきましては、証拠の一部ですが、こちらを陛下に」


 すると、拘束を助太刀した護衛の一人にそれを手渡すと、彼は王まで届ける。王はそれをマジマジと見つめる事暫し。


「これは…… 一体。点が動いている…… しかも王太子、、王子達の名も一緒に」

「この地図は、俊傑のウィッチが提供した物の一つです。核という波動を蓄積できる水晶体により、その者がどこに移動しているのを反映させる事が可能の代物です」

「成る程。で、それを所持していたのが」

「マイザード近衛隊長です。先程、宰相の耳打ち後、近衛隊長が何処かへ向かうのを目視し、直ぐに尾行致しました」

「だからなんだと言うのだ。この地図に関してマイザード近衛隊長に私が指示したと言う証拠があるのか? 彼が単独で動いたという事もあるだろう。私や、隊長がこの手の物を持っていても立場上何も問題ない。それこそ、これだけの事で証拠としてあげるには滑稽極まりない話だ」

「では宰相、そんな反論も出きんような証拠とやらを見せてさしあげよう」


 魔女はそう告げると、懐から青の結晶を取り出す。すると、魔女は呟く。


『御主の対はどこにおる』


 すると固まりに見えた水晶が開き青い花びらの華へと変貌する。


「これは何なんですか魔女さん?」

「これは、使いたい術に対し一人では賄えと理解した上で、その他大勢の波動を一つにし、強力な術を発動させる事の出来る物。それぞれ一個に対し、一つの魔法しか授与出きん。それにいつ何時でも発動出来るよう常日頃から種を持っていなくてはならんが、人が集まればそれ相応の術が発動可能じゃ。今回のように、王太子殿下、王子殿下方が揃った所で、ケピアの森の一部をその者達の場所に転送するといった仕業も造作もない」


 魔女がなんの躊躇なく言った一言で、一瞬にして周りが静まりかえった。そんな中、魔女は粛々と事を進める。


「この華は同じ術を施された水晶が近くにあると、共鳴し光を放ち始める」


 そう告げた直後、魔女の掌の華が青く光り出す。すると近衛隊長の胸当から同等の光が隙間から漏れ始めると共に、宰相の太股当たりが明るくなっている事に気づく。どうやら長めの上着を着用し、そのポケットがちょうど太股あたりだったのであろう。紺色の服を着ていたが、鮮明に光を放っている。明らかに、隊長から光よりも輝度が違うのは明確。すると、タスラムが尽かさず声をあげる。


「二アグラ宰相。そのポケットの中、見せていただけませんか?」

「……」

「宰相?」

「断る」


 その言葉に今まで静まりかえっていた、講堂内が一気に様々な声が飛び交い始めた。すると、魔女はいつもの笑い声をあげると、王を見る。


「王陛下。今、お持ちの地図にて、王太子殿下、王子殿下方双方の合流は?」

「まだしておらぬ」

「では、合流するまえにやってしまいましょう。この華は共鳴をしている中で、一番波動が蓄積された物が立場的に親株となり光を強く発する。自身が今開花させ持っている水晶華は子株となります。このような状況化において」


 すると、いきなり手にしていた水晶を魔女が床に叩きつけた。ガラスの割れたような音が講堂に鳴り引く。その時だ。


「あああああっ」


 宰相がいきなり片膝を突いたのだ。すると、太股の辺りが変色していっている。その様子を魔女はじっと見つめた。


「子株の分の波動を取り込もうとする反動で、その宿主の肉体に根を生やし、より多くの波動を集めようという特性があるのです。なので魔女の界隈ではこの華の事を『縁の華』と言うのです」


 魔女の説明の最中、宰相はずっと、呻き声を上げ、うずくまる。そんな彼に王はゆっくりと近づく。そして魔女の方を見た。


「魔女よ。この状態を解くにはどうしたらよい?」


 すると、魔女は最初に取り出した結晶の固まりを手の平に再度置き、咲かせてみせた。


「再度子株を作り、共鳴させれば、親株も根をはる事をやめ、通常の華の結晶へと戻ります」


 その言葉通り、宰相のう呻き声は先よりかは収まる。が、やはり肩で息をしている状態であった。そんな中、王は彼のポケットを探り、取り出すと、それを見つめる。俺達もその物に視線を送ると、魔女の手にしていた青い水晶の華と瓜二つの物が出てきたのだ。その現状に王は溜息を突く。



読んで頂きありがとうございます。


また、いいね、ありがとうございます♪


日頃感想諸々お伺い出来ない為、

星、いいね!、感想(どんな些細なのでも構いません)

頂けると非常に有難く、励みになります。

もし宜しければ聞かせて頂ければ幸いです。 

またワンオペ作業の為、誤字脱字諸々有り読みにくい事があるかと思いますが

ご了承ください&お知らせ頂ければ有難いです。


次回の更新は4月23日 20時30分以降の予定です

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