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一難去ってまた一難

遊びに来て頂きありがとうございます。


 俺は持っていた回復薬を一本一気飲みすると、凍りついた地面に掌を当てる。その直後鋭利な氷の柱を魔物めがけ突き出すと同時に、ウルフを刺す。また、タスラムは、軽い身のこなしで、魔物の攻撃を掻い潜り鮮やかに首をはね飛ばしていた。


「日頃の善人ぶりはどこいったんだ? タスラム」

「それとこれとは別だよ。手加減なんてしないさ。そうでもしないとっ」


 その直後、俺の背後に気配を感じた。先程より個体数が多い中、数で圧す魔物の一体が俺の間合いに入っていたのだ。慌てて、魔法をしかけようとした直後、タスラムの動きの方が早く、剣をひと刺し。そんな中、彼の背にもウルフが襲いかかろうとしていた。俺はそいつの顔にめがけ火の玉を数個お見舞いする。すると、全身毛の魔物はあっという間に火達磨になり、悶絶しながら、デルステイン達の前で倒れた。恐怖のあまり声の出ないながらの絶叫に近い表情を浮かべる彼を一瞥すると、タスラムと背中を合わせる。


「命とりだよ」

「それはこっちの台詞だ」


 そして互いに軽く笑い、周りを見渡す。やはり先とは違い、一向に魔物が減らない。


「地道に削っていくしか方法ねーな」

「だね」


 そう言い、掌に陣を作り、魔物達を見据えた。そんな状況で寸刻が過ぎ、どうにか、視界に入る魔物を一掃する事に成功したのだ。


(流石に疲れたな)


 無数の氷柱の数が物語る激戦。俺は座り込み再度回復薬を口に含んだ。それは、タスラムも同様で明らかに疲労感が表情から読みとれた。そんな中、参戦しなかった二人がこちらを見ている。すると魔女が独特の笑い声を上げた。


「童のわりにかなりの腕利きじゃのう」

「いや、マジスゲーは本当……」

「当然の結果だ」

「まあ、これだけのモノ見せられちゃー 何も言えねーや。でもこれで森から出れるな」

「何暢気な事いってるんじゃ木偶の坊」

「木偶の坊って俺の事?」

「お前さん以外に誰がおるのじゃ。魔物と対峙もせんのに何を言っておる」

「そ、そう言われると、何も反論できねーけどさ、でも魔物周りにいねーじゃん。だから今のうちにっ」

「ふむ。子奴は何も感じないのだな」

「はひ?」

「もう別の個体の魔物がこちらに向かっておる。しかも今までの個体より遙かに多い数じゃ」

「え、そうなのっ、って君達も」

「ああ、魔族の気配がスゲーな」

「うーん。ここに集中してる感じだね」

「うむ。血を流しすぎてしまったからのう…… その臭いがこの周辺の魔物を呼び寄せている。それに」


 デルステイン以外が同じ方を見る。すると、カサカサという音がすると、その魔物が薄暗い森の光を浴びながら姿を表す。全身茶褐色で、自身の膝ぐらい迄の丈。体の長さはざっと2メートルぐらいだろうか。


「デビルアントじゃな。偵察蟻がもう来おったわい」


 すると、視界に入った魔物が一気こちらに近づいてきたのだ。すぐさま氷らせるつもりでいたが、ウルフの氷柱に登り、少し跳ねながら、俺等の頭上から襲いかかる。その直後タスラムが防御魔法をはると共に鈍い音をたてそこに強打。魔物はひっくり返る様に表面に着地する。それを機に俺が魔物を氷りの塊と化した。


「一難去ってまた一難ってこういう事だね」

「…… いつも言い方が気楽感つえーけど、今回ばかりはそんな余裕なんてねーぞタスラム」

「確かにね…… デビルアントかーー」


 その言葉に俺とタスラムは渋い表情を浮かべ顔を見合わせる。その様子を目にしていたデルステインが、何かの空気を感じたらしい。怖ず怖ずと声をあげる。


「あ、あのーー 俺達森から出れるよな」

『……』

「二人して押し黙らないでくれない!!」

「可能性が低くなってきたのう」

「ばーさんには聞いてない!!」

「でも魔女さんの言う事が正しいかな。明らかにこっちが不利だね」

「それこそ、木偶の坊でも、あの魔物の生体ぐらわかるじゃろう?」

「ま、まあな。集団で動く魔物で、決して集団の前に出るなっていう話だろ」

「うむ。そうじゃ。奴等は目の前にある物全てを根こそぎにするからのう。そんな魔物がここにめがけて集まっている。しかもウルフの数とは比べもんにならないぐらいにじゃ」

「ど、どうすんだよーー」

「うっせーぞ。おっさん!!」

「ちょっと黙っててくれますか?」


 俺等が総突っ込みをすると、彼は口をへの字にしながら肩を落としてみせる。その姿に俺は一回大きく溜息をつく。


「にしても何か手だてないのか?」

「まあね。ゆっくり悩んでもいられないみたいだしね」


 すると自身等の周りで何かが蠢く音が聞こえ始めた。明らかに回りを囲まれた事がわかる。



読んで頂きありがとうございます。


また、いいね、ありがとうございます♪


日頃感想諸々お伺い出来ない為、

星、いいね!、感想(どんな些細なのでも構いません)

頂けると非常に有難く、励みになります。

もし宜しければ聞かせて頂ければ幸いです。 

またワンオペ作業の為、誤字脱字諸々有り読みにくい事があるかと思いますが

ご了承ください&お知らせ頂ければ有難いです。


次回の更新は4月13日 20時30分以降の予定です

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