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追憶の正体

遊びに来て頂きありがとうございます。



「やっぱりセルリルもきてたんだね」


 昨日も聞いた声。だが、ある程度読みは当たっていた事により、自身が思っていたより驚きの感情は芽生えない。ただ、確信が出来た。そんな中、彼の話は続く。


「私も気になってしまって、来てしまったよ。にしてもこんな所で会えるなんて本当奇遇だよね。そうそう図書管理官のフラダッグがセルリルが入学してからよく足を運んでくれるから嬉しいっていってたよ。確かにここって入れる人限られるから、あそこに訪れる人って極端に少ないだよね」

「五月蠅い!!」


 思わず叫ぶと共に初めてその人物を睨む。すると、パトリックと名乗る者は軽く肩を竦めてみせた。


「もう、セルリルは私には冷たいんだから」

「お前だけじゃない。っていうか、何しにこんな学園に来たんだよ? 俺の監視か? タスラム」

「まさか。君が優秀なのは私は知ってるからそんな事はしないよ。ただ、ちょっと内密に調べたい事があってね。それが一連の事に絡んで来てる気がするだよ。それより、その名前絶対言わないでよね。今はパトリックって名乗ってるんだから」

「フンッ、王族も大変だな」

「そなんだよ!! セルリルのわりには理解があるね」

「嫌みで言ったんだよ!!」

「またまた。まあでも君には遅かれ早かれ素性が知れるかなって思っていたからいいだけど、とりあえず学園内では他言無用でお願いするよ。目立つと内密にならないから」

「誰に言うかよ。っていうかもうお前既に目立ってるだろ?」

「うんーー そうなんだよね。この眼鏡の魔具である程度私の身元がバレない様施してあるんだけど、私の元からのオーラがそうさせるのか。注目されちゃうんだよね」

「いや、お前の言動が他者と比べて逸脱しすぎてるだけだ」

「そんな事ないから」


 悪びれもせずキッパリと言い切る彼を白目で見つめる。そんな中、彼は俺の閲覧していた書物を覗く。


「これ、何の分野の書籍だい?」


 俺は一回深く溜息をつく。そして、表紙を彼に見せた。


「魔具の成り立ち…… か…… 他は」


 そう言うと、机の上の書籍を並べる。


「精神の領域、暗示について。うんーー」


 どうやら彼の知りたい内容が含まれていないようだ。セドリックは使役の妖精の名を告げる。


「追加で魔女の書物もお願い」

『然リ』


 すると、暫くののち、机に数冊の本が届いた。それを彼が目を通しつつ、口を開く。


「以前、って言っても結構前、そうそう、セルリルもその時居たよね。私とセルリルが同年って事で王であった父が対面させてまもなく、怪我した君を治療するって事で、首都郊外の医療所に長期入院してて…… そのセルリルが自暴自棄になってどこかへ行ってしまったよね。あの時丁度、私が君に逢いに来ていて、病室にいったら居ないから一人で探しにでたんだっけ。いやーー あの時の事は今でも覚えてるよ。セルリルを近くの森でみつけたのは良いけど、魔物と遭遇しちゃったんだよねーー あれは焦ったよね。でもその時に通りすがりの魔女が助けてくれて。本当良かった。にしてもあの時の君は今と違ってこんなに横柄じゃななくて可愛げがあったんだけどな。今は見る影もなくて寂しいよ」

「っるせーな!! それよりも何で魔女なんか出てくんだよ」

「私も定かではないけど、彼女達の使う特有術式に『まじない』っていうのがあるって聞いた事があるんだよね。あれって確か魔術とか使わないないで、使役とか操れたり、洗脳的な事が出来るとか出来ないとか…… でも、もしそれらが可能となれば、あの一つ目の鳥があんな不自然な現れ方でも納得いくかなって。まあその前の魔族に関してはある程度調べればわかるだろうし、目下調査中だよ」

「ふん。お前の能書きは言い。とりあえず、かたっぱしらから読むぞ」


 すると、彼はやれやれと言った表情を浮かべると、本に目を落とした。




「ふぁあああ」


 伸びをしながら大きな口を開け、欠伸をした。結局あの後、彼と二人、夜更け近くまで書物を読み耽ってしまった。その影響で今日は眠気がひっきりなしに襲ってくる。お陰で、心身共にコンディションが万全とは言い難い状況だ。しかし、睡眠を削ってまで調べた成果はそれなりにあった。

 結論から言えば、やはり波動を使わなくても、魔法的な事が可能と言うことがわかったからだ。自身も知らなかったのだが、どうやら『まじない』は、術者、もしくはその対象となる者の波動や肉片的一部を拝借し、媒体となる物にそれを馴染ませるなどして、術をかけていくようなのだ。それは術者本人の能力も勿論だが、思いの念が強い程、効力も上がり、人を殺す事さえも出来るという。

 まあ、魔女事態、薬草の知識も長けている上に独自且つ特殊な薬を作っていると耳にした事があるので、それなりに腑に落ちる話ではある。

 それを踏まえ、先日の街中一つ目鳥案件は、『まじない』によるものではないかと彼と結論つけた。だが、そこでまた新たな疑問は出てくる。それを『誰が』しかけてきたのか? だ。



読んで頂きありがとうございます。


日頃感想諸々お伺い出来ない為、

星、いいね!、感想(どんな些細なのでも構いません)

頂けると非常に有難く、励みになります。

もし宜しければ聞かせて頂ければ幸いです。 

またワンオペ作業の為、誤字脱字諸々有り読みにくい事があるかと思いますが

ご了承ください&お知らせ頂ければ有難いです。


次回の更新は3月31日 20時30分以降の予定です

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