表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Love knows no boundaries 愛は国境を知らない  作者: 勘冴えて嬉しいわ
10/14

10.「獅子王」





「ん…ここどこだ?俺、どうなったけ?あぁ、そうだ、喰われたのか。積みだなこりゃ。」


ここは、冥帝、白い蛇の腹の中であった。真っ暗で何も見えない。我王は、獅子の姿のままだったが、液に(まみ)れ、動く気力を失っていた………………………その時だった。我王が憔悴(しょうすい)しきった顔で、目を瞑っていると、鎧が段々と変形し、黒い箱に・・・。


「が………」


「我王様…………」


「我王様。聞こえますか?」


「おぉっ!誰だよ。誰かいんのか?って本当に誰だよ!!って誰もいねーのかよ!!」


「私は、インフィニティキューブあなたを御守りします。」


「へっ!また喋ったよ。って、なんで黙ってたよ。どういうことよ。」


「私は、インフィニティキューブです。私の役目はあなたの願いを叶えること。世界を統治しましょう。現在は、危機的状況にあります。このままでは、大蛇の栄養分となってしまわれます。脱出、致しませんか。」


我王の頭は混乱していた。だが、インフィニティキューブと利害は一致していた。我王は、腹を括る。


「よっし!!!行くか!」


「では、一旦、四次元空間を開きます。これで、外に出られるかと。開きます。」


グワンと音がしたかと、思うと、我王と、インフィニティキューブ、冥帝の2皇帝の前へと、出現していた。


「はっはっはっ!獅子王。参上した!!」


「我王様、ご無事で、何をしたんですか?あり得ませんよ。我々、諦めてましたからね!」


と、外務大臣。


「国王、戻られたか、無事でなによりだ。」


と、軍務大臣。


「えっ、さっき食べたよね。なにこれ。魔法?」


冥帝・白は、驚いていた。


我王と、インフィニティキューブが同時に叫ぶ。


「発達した、科学技術は魔法と見分けがつかない。

そして、不可能なんてない!!」


「なんか言ってる。う~ん。あんまり美味しそうじゃないけど、食べちゃおうかな。ふふふ。」


シャアと、音を立ながら、白い蛇、冥帝は向かってきた。その口、我王を一飲みした。我王、さて、どうするのか。


「我王様。私に不可能はありません。お助け致します。」


その時だった、閉じかけた冥帝の大きな口が、だんだんと開いてきた。


「はっはっはっ!俺の筋力舐めるなよ。俺は世界を統治する者。獅子王ったら俺の事。獅子の筋力恐るるに足らず。」


我王は、冥帝の上顎と下顎を支えていた。


「インフィニティキューブ、俺にも不可能なんてない!俺は俺を信じている。できると信じている!!」


我王は、冥帝の口から飛び出すと、獅子になった出で立ちで、冥帝の頭を一殴りした。冥帝は震えていた。


「おぉおぉ、震える〜」


冥帝は余裕そうだ。曇った顔ひとつ見せない。


「くっ、効かねえか!インフィニティキューブどうする?」


我王は、為す術がないのか立ち尽くしている。


「我王様、お任せください。実は助っ人がいまして・・・」


「えっ!はっ!どういうことだ?誰だよ。大臣達か。宰相か?獅子丸か?それとも帝達か?」


「いえ、違うんですよ。行きますね。四次元空間開きます!」


グワンと音が響いたかと思えば、鏡のような、その円形の(もや)は、シルエットを映し出していた。


「呼んだか、インフィニティキューブ。この世を統治した者。我王獅子丸(がおうししまる)だ。おっと、別の世界か。よろしく頼む俺。」


驚いたことに、我王がもう一人現れたのだ。彼は、白髪で、瞳の色は水色だった。

我王に、そっくりだが、彼は、既に世界を統治していた。我王とは、似ても似つかない・・・


「初めまして~。どうも~。

じゃねえんだって、ややこしすぎだろ。俺?助っ人俺?ここは、全員集合して、ラスボス撃破ってとこじゃねえのかよ!」


「彼は、別の宇宙から来た、我王様です。大変強力な助っ人です。だれも、敵わないかと・・・」


「ちょっと待てよ、インフィニティキューブ。敵わない?それは、俺のセリフだ。間違いなく俺なんだな。なぜか、白髪だけどよ。老いたのか?俺。」


「違うな。キメラだ。我王。俺は、体内に異なる遺伝情報を持つ。まあ、見てればわかる。行くぞ、インフィニティキューブ。それと、我王、俺の事はキメラと呼べ。」


「お、おう。わかった。俺も共闘する。キメラ!!」


「承知しました。キメラ様。」


「邪魔はするなよ。『インフィニティスーツ』」


黒い立方体は、黒いスーツへと変化した。


「手加減はしない。冥帝達よ。『獣化』」


白い獅子へと、キメラは変化した。キメラは黒いインフィニティスーツを纏っている。


「おもしろいのう。どれどれ相手してやろう。」


「もう一人増えたね。食べちゃお。」


「――――俺は、負けを知らない。()()()()()()()()()。」








次回まで、どうぞよしなに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ