表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染が「据え膳喰わぬは――」とか言ってくる  作者: 海ノ10
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/65

44話「気まずかった!」




「あー、気まずかった!」


 キャンプを終えて家に帰ってきた僕は、そう愚痴を言いながらソファーに飛び込む。

 帰りの車内、告白をした寧々さんと返事を保留にした小野の間に流れる空気があまりにも重苦しくて、僕もくるみもかなり精神を消耗した。


「わかるー」

「……くるみはなんで自分の家に帰らず僕の家に来てるのかな?」

「なんか消化不良な感じでキャンプ終わったからお泊まり会しようかと思って」

「一回家に帰ってから来なよ……」

「えー、だるい」

「水着とか濡れたまま放置すると臭いすごくなるよ?」

「……仕方ない。綾人に嗅がせるか」

「そうはならんだろ。いいから一回帰ってから来る!」

「仕方ないなぁ」


 くるみは不服そうにしながらも、荷物を持って家に帰る。

 それを見送ってから、バッグを開けて洗濯物を洗濯機にぶち込んで洗剤を入れて起動。

 まだ12時前なので今から洗濯しても乾くだろう。夏だし、天気もいいし。



◆ ◇ ◆



 一度家に戻ってから再び家に来たくるみと昼食をとった後、僕たちはキャンプの二次会としてはしゃいでいた──わけではなく、お互いにスマホで別のことをしながらただぼんやりとしていた。

 最初はゲームをしていたのだが、お互いに思いの外疲れていたこともあって今に至る。

 SNSを見て、面白そうなものを見つけたらそれをくるみに見せる。向こうも何か面白いことがあったら僕に見せる。いつも通りそんなふうに過ごしていた。

 すると、メッセージアプリの通知が届く。

 内容を確認すると、それは小野からのもので『付き合うことになったわ』というだけのものだった。

 同時にくるみの方にもメッセージが来たようで、僕の肩を叩いてスマホの画面を見せてくる。


「なんかめっちゃ興奮したメッセージ送られてきたんだけど」

「まぁ、無事付き合えたわけだしはしゃぎたくもなるんじゃない?」


 喜びの言葉が絶え間なく送られてくるくるみは(というか、女子のグループがありそこに送られてきているらしい)、手早く返信をする。

 僕も『そっか。今度祝いにパイ顔に投げるから覚悟してね』と送った。


「保留にされたって聞いてたからら寧々ちゃん振られるのかと思ったけど、付き合ったんだね」

「僕は付き合うとは思ってたけど、早くてよかった。もだもだしたまま夏休み終わるかもとか思ってたからさ」

「付き合うと思ってたの?」

「昨日小野から話聞いた感じ、寧々さんへの好感度は高かったみたいだし断らなそうだなって。あいつチキンだから返事するのはもっと後かと思ってたけどね」

「そう思ってたなら早く言ってよ。わたし結構そわそわしてたんだけど」

「ほら、断るかもしれなかったし、どうせしばらくすれば結果はわかるわけだから、不確定なこと言うこともないかなって。あと、重いから僕に体重かけるのやめて」

「むぅ……」


 くるみは不承不承といった様子で僕から離れると、体勢を変えて僕の膝の上に自分の頭を置く。


「何?」

「なんでもなーい」


 くるみはそう言うと、またスマホを見始める。

 とりあえず、なんの気無しにくるみの頭を撫でた後、僕もスマホを見る作業に戻る。

 やはりくるみのすることはよくわからない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者ツイッター
更新情報とかくだらないことを呟きます
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ