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第7話 自己紹介

 俺は無事、振り分け試験を突破しSクラスに所属することができた。Sクラス・・・それは冒険者学校マギアの入学者のうちわずか10%が配属されるエリート集団である。Sクラスの15人はもはやチートクラス。魔法、剣術、体術など何かしらに圧倒的センスとそれに見合った能力を持っている。よくもまあ、こんなクラスに入ることができたものだと内心驚いている。


この世界に転生して俺以外の生徒をよく見てみろ!全員名前と顔を知っている。この世界に転生して15歳になり、今までこの世界に転生しなければ名前も分からなかったモブキャラを多く見てきた。八百屋のおばちゃんや鍛冶屋のおっちゃんなんかがその例に当たるだろう。ゲームではただ、アイテムを買うために訪れて名前も分からなかったが、この世界ではそんな名前を知らなかったモブキャラでさえ、いきいきと生きている。それがこのSクラスに来てみればゲームの重要人物ばかり・・・。


「さて、ここからが本番だ」


ガイ先生が今後の学校生活についていろいろと説明してくれている。おっとガイ先生の話はちゃんと聞かないとな。今後の話は後々考えよう。今はこの冒険者学校についての説明を聞こう。


「私はSクラス担任のガイ・ロッツだ!よろしく頼む。さて、本題に入るが、ここ冒険者学校マギアはの目的はただ一つ、魔族に対抗しうる若者を育成すること。この一点に尽きる。皆も知っての通り、かつては種族同士の争いが絶えなかった。どの種族も力は均衡を保っていた。だが、その均衡を破った種族があった。それが、魔王率いる魔族だ。魔族がどのような方法で力を手に入れたのかは謎だが、魔族の力はどんどん増していき、多くの種族が滅んでいった。そこで、魔族以外の種族は団結し、魔族の侵攻を防ぐことにした。それでも、魔族の侵攻を止めるにはあと一歩力が足りなかった。ある日を境に魔族の侵攻が突如として止まった。なぜ魔族が侵攻をやめたのかもまだわかっていない。我々はこの機会に、各種族は団結し戦力増強を図るため各地に冒険者学校を建設し若い力の育成に取り組み始めた」


「まあ、これがこの冒険者学校の歴史だ。未だにこの世界は魔族の侵攻に怯えている。この侵攻に抗えるかは君たちにかかっている。皆の今後の活躍に期待している!」


「「「「「はい!」」」」」


俺たちはガイ先生の言葉の後に大きく返事をした。


「さて、学校生活についてだが、これから皆はこの学校に寮に住んでもらう。この学校は全寮制だ。男子寮と女子寮は同じ敷地内にあるがそれぞれ別棟にある。寮は二人一部屋になっている。これから配る用紙に部屋割りが書いているから各自確認するように」


「ごめんね。話が長くなっちゃったね。さて、これから皆には自己紹介してもらおうかな?それじゃ、アレン君から順にお願いしようかな」


「はい!」


そういうと、アレンと呼ばれた生徒が自己紹介を始める。


「アレン・ルイスといいます。家系的に剣術を得意としており剣術ならだれにも負けません!よろしくお願いします!」


アレンの自己紹介が終わるとクラスから拍手の音が響き渡る。アレン・ルイスか。ゲームと同じ設定のようだな。アレンの家庭は剣術一家でありアレンはそこの長男だ。青い髪に整った顔立ち、剣術で鍛え上げられた体は剣を効率的に振れるような筋肉をしている。アレンは、勇者パーティの一人なのである。確か、主人公の幼馴染という設定があったはずだ。主人公の圧倒的な魔法のセンスに追いつき、いつかは追い抜くことを目標に剣術を磨いている。性格もいたって良好。マジでイケメンだわ。アレン。


その後も自己紹介は続き・・・。

サレンの自己紹介となった。


「サレン・レイスです!えー、仲良くしてください!」


おいおい、終わりかい!とツッコミそうになるのを抑える。まあ、それはいいとしてやはりサレンの自己紹介はクラス全員から注目を集めていた。それもそうだ、サレンは幼少のころから魔王に対抗できる者として注目を浴びていた。サレンを知らない方がおかしな話なのだ。


「それじゃ、次はレイン君お願いね」


俺はガイ先生から名前を呼ばれ自己紹介をする。まあ、自己紹介だし、普通のこと言って無難に終わらそう。変なこと言って、目立ちたくないしね。


「レイン・スティールといいます。隠密、偵察の魔法が得意です。よろしくお願いします」


自己紹介の後、普通に拍手が上がり俺の自己紹介は終わった。あれ?俺の自己紹介サレンとあんまり変わんなくね?


そして、とうとう主人公の自己紹介だ。俺からしてみればあいつが一番不確定要素だ。まだ、どんな魔法を使えるのか、性格、能力すべてが不明。


()()()()()()()()といいます。ひとつ言っておきます。私はこの中で一番強いです!よろしく」


「・・・・」


一時の沈黙の後、拍手が送られる。あー、そういうタイプね。俺が一番苦手な性格してやがる。自身が一番、トップと思っている。まあ、それだけの実力があるからこその発言なのだろうか。それとも、ただ、なめられるのを嫌って、自身を目立たせようとしているのか。まあ、どちらにせよSクラスに所属していることは、一つの強さの指標になる。それに、俺はアメリアの自己紹介で一つ引っかかっていることがある。アメリアの苗字「レイス」。偶然か?何かサレンと関係があるのか?


「さて、これでみんな自己紹介は終わりだね。本格的な授業は明日からになるから今日はこれで解散。それぞれの寮に帰ってね。それじゃ、お疲れ様!」


こうして、俺の冒険者学校初日の全日程が終了した。俺がSクラスに配属されたことによってゲームのストーリーに少なくとも抗う結果となった。これでゲームと等しくストーリーが進んでいくとは少なくとも考えにくくなった。この変化によって今後のストーリーにどう影響していくのか。慎重に動かなければならないだろう。それに、主人公アメリア・レイス。あいつの行動次第でストーリーは一気に動く。よく観察しなければならない。まあ、ひとまず、今日はもう休もう。疲れた。ものすごく。


「寮は二人一部屋って言ってたけど、ルームメイトは誰だろうか」


俺は用紙を確認すると・・・。

アレン・ルイスと書かれていた。


「マジか・・・」

よろしくお願いします。

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